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やりたいことをやる力について

雨の月曜日ですね。
月曜日の朝が雨だと何だか憂鬱な気持ちになりますよね。
僕は外部環境によって自分の気持ちが揺れるのをできれば抑えたいので、その時々で気分を変える音楽を聴くことにしています。これは脳科学者の茂木健一郎さんが仰っていたことなのですが、集中力を高めたり、気分をインスタントに変えるのに音楽の効果は脳科学的に証明されているそうです。

よく著名な外科医がオペ中にクラシック音楽を流していますが、あれも気持ちをリラックスさせつつ集中力を高める工夫だと思っています。あとは場所ですかね。物理的な場所は制約条件なので自分のコンディションに影響を与えます。僕は本当に一点に集中したいときは誰もいない場所で根詰めて作業をします。今日と明日はそんな感じです。


今日は「やりたいことをやる力」について書こうと思います。このタイトルは先日放映されたプロフェッショナル仕事の流儀で楽天の三木谷さんが話されていたフレーズです。

やっぱり新しいことやろうとしていたら普通の考え方してたらできないので、(外部がどうとか)気にしないようにしています。他人がどう言おうと自分たちがやりたいことをやればいいので。


楽天にはブランドコンセプトというものがあります。これは三木谷さんがTBSを買収しようとして世間を騒がしていた当時にお父さまが三木谷さん宛てに送ったメッセージがbaseになっています。そしてこのコンセプトが三木谷さんの考えている「やりたいことをやる力」だと感じました。

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大義名分:Empowerment
品性高潔:気高く誇りを持つ-
用意周到:プロフェッショナル
信念不抜:GET THINGS DONE
一致団結:チームとして成功を掴む


「他人がどう言おうと、やりたいことをやる」は前後の文脈を省いてしまうと身勝手な発言に聞こえてしまいますが、番組内ではこんなメッセージも出されています。

やっぱり僕は物事変える人、変革する人なんで変革すると例えば9割の人が良くて、でも1割の人はおもしろくないって思うとか…。別にどう思われてもいいと。歴史があいつがやったことは良かったか悪かったか判断するんじゃないの。


物事変えていくと必ず抵抗勢力は出てくるものです。全員が賛成なんてことはなくて、総論賛成だけど各論反対は発生します。その各論反対を気にし過ぎたら身動きがとれなくなります。各論には耳を傾けながらも抽象度を上げた総論で引っ張っていくしかありません。総論とはその企業が実現した未来だったり社会だったりするのだと思います。

その総論には「大義名分」が必要なのです。大義名分には英語のEmpowermentという単語が添えられています。社会や人をエンパワーする大義が三木谷さんの信念だし、社化性だし、変革していく意味なんだと思います。そして、その大義を実現していくために品性高潔、用意周到、信念不抜、一致団結という4つの要素が提示されています。なるほど、これが楽天(三木谷さん)のブランドコンセプトなのだと非常に納得感があるし、社会を変革していくための必要な枠組みを提示しているように感じます。


また、番組を観ていて三木谷さんの働き方にもよい気付きや学びがありました。多くのプロジェクトを同時多発的にスピーディーに進めていく方法が詰まっていました。言葉のチョイスが正しいのか分からないですが中小企業の社長みたいに働いていてびっくりしました。とても1兆円を超える企業の社長の働き方とは思えませんでした。


「あ~、これが創業社長か」と僕は思いました。


様々なプロジェクトが動いていて、その会議を次から次へと進めていくのです。恐らく大半はスタッフに任せていると思うのですが、キーになるプロジェクトや、ここはというタイミングでは一歩も二歩もグッと入り込んでプロジェクトを前に進めている印象でした。やはり頭を誰がとるかでプロジェクトの推進力は変わるものです。その差は圧倒的に違います。

そして三木谷さんを支える体制も素晴らしいと思いました。三木谷さんが働きやすいように、ジャッジメントしやすいように、プロジェクトを推進しやすいように、チーム三木谷が組成されているのだと思います。各プロジェクトはチーム三木谷の下にぶら下がっているイメージです。組織図上はそうなってはいなくても実質的にはそうなっているはずです。



現状打破する時にはプロジェクトの難所(局地戦)を強い個が突破しなければならないフェーズは沢山あります。一人を多くがサポートする体制ができているのだと感じました。この辺の仕事の進め方をもう少しフレーム化して自社にも取り入れられないか考えています。これが実現できればもっとプロジェクトの推進を早めることができると思うのです。

三木谷さんほどではないにせよ、何かを決めて物事を前に進めようとすると軋轢は生まれるものです。既存のやり方を変革している際中はある種の四面楚歌の状態になったりします。完全にそうなったらゲーム終了ですが、経営者には畏怖のモードを有効に使い突破しなければならない状況というのがあるのだと思います。

心してかかりたいと思います。

こんにちは。最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは僕のつたない経営や、インナーブランディングを行う中でのつまづきや失敗からの学びです。少しでも何か皆様のお役に立てたら嬉しいです。サポートはより良い会社づくりのための社員に配るお菓子代に使わせていただきます!