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グラインダーについて語ろう パート1 Mahlkönig MK43 

グラインダーについて語っている人が日本語ネット上で少なく感じていました。コーヒーの味を左右するのはコーヒーマシンもそうですがグラインダーも同じくらい大事なものです。

使った感想やコンシスタンシー(安定感や一定感)向き不向き、温度の影響、味への影響、壊れやすさなど。知っているものをシェアして今後のコーヒー業界にかかわる人たちに伝えていきたく思っています。決してグラインダーも安くないですし、しかも合わないからじゃあ次新しいの買おう!となりにくい実は悩みやすいグラインダー。最初はこのグラインダーの王様について語ろうと思います。

Mahlkoenigとは

マールクニッグはドイツのグラインダーカンパニーで意味は”王様”という意味です。名前の通りもはや知らないバリスタはいないし、オーストラリアのシングルオリジンカルチャーにてEK43はなくては欠かせない存在になっています。名前の通りコーヒー市場でも栄光を勝ち取った王様です。オーストラリアで持っていないもしくは使ったことにないバリスタなんていないのではないでしょうか?


素晴らしいデザイン

デザインが何といっても上から下に真っすぐグラインドされて出てくるシンプルなデザイン、シングルオリジンを小分けにしてオーダーが出てから豆を挽くシングルオリジンのコーヒーの販売方法にとてもあっています。中を開けての掃除もあまりしなくてよいらしい。掃除したいといったら修理の人に1年に1回で十分と言われました。


どの様に使うか、使われているか

私の働いたスペシャリティーコーヒーをしているカフェでは、Black Beans シングルオリジンのビーンズ (エスプレッソブラック用)、Decaf ディカフ(ディカフェネーティトコーヒー)、Batch Brewバッチブリュー(日本でいうペーパードリップコーヒーマシンで作るドリップコーヒー)、Pour Over(V60、カリタなどの1-2杯をハンドドリップしたコーヒーの呼び方)などSecond Grinder/ Third GrinderとしてメインのMilk beans(ミルクビーンズとはカプチーノ、ラテ、フラットホワイトなどミルクを使うコーヒー用の豆のこと)用グラインダーが1台もしくは2台あるのが普通でした。

1杯分ずつグラインドできることからEK43はメインのグラインダーにはなりませんが確実にそして正確にそして速くグラインドしてくれるので信用のあるグラインダーです。

サイズと付属品

ただ大きいのでホッパーがあるとテーブルの上に置いて手が届かない!という低身長悩ませマシーンでもありますよね笑 ホッパーなしで使っているところもあります。
最近小さいホッパーが別売りで出たので、そういう苦情が多かったのかもしれません。まず使い方的にホッパーいらないですからね。あとMINIバージョンもでて、パワーもほぼ変わらないとのことなので、そちらもいいかもしれません。そこまで忙しくないカフェ1日2-4kgくらいの小規模カフェなら小さい容器に豆を小分けにしておいてEK43をメイングラインダーにするのもありかもしれません。

ある店でヘッドバリスタだったころ、エクストラショットのコーヒーはミルクビーンズでもEKでグラインドしなくてはいけないルールのカフェで働いていたことがあって、確かにEKでしか出せないマイルド、ミルキーさはありました。コーヒーの口当たりの柔らかさというか。。。(グラインダーでの味の違いが分からない方はここは無視してください。)
私が思ったのはこれくらいの微妙な違いがわかる客なんて1%にも満たないんだから普通のグラインダーでしっかり美味しく確実にスピードが上がるじゃん。と思っていました。まぁボスがそういうなら、と納得していましたが、プロモーションにはなりますよね。
私たちはこだわりを持ってコーヒーを作っています!が信用や売りや宣伝になり、固定客を増やせることにつながるので。オーストラリアは少し歩けば違うカフェがあるので”オキニ”であり続けるにはそういった事がとても大事になります。

違う記事で様々なカフェで行われている客に納得させるためのトリックは書いていこうと思います。前の記事で書いたんですが日本のどこかに世界一のコーヒーマシン(?!)を売りにしてるカフェがあるくらいですから、世界一のグラインダーを売りにしてもいいかもしれません笑

まとめ

値段は$3800-$4700位だったと思うので日本だと40万位でしょうか?メインのグラインダーではなくスペシャリティー用なので買って間違いありません。このマシーンは完全にコマーシャル用で、個人向けではありません。家でコーヒー研究セットがそろってるプロの方は別ですが。迷ってるカフェオーナーの方は買って間違いありません。

パート2はこちら


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