世界一幸せな民族の「言語」から幸福論を考えてみる
こんにちは!水曜担当の太陽です☀️
今日もよろしくお願いします!
いきなりですが、、、
言語が幸福度に影響を与えると思いますか?
その答えは
↓こちらの本に書いてあります。
なんか難そうなタイトル、、、
実際かなり読みづらいので誰でもわかるように解説していきます。
最初にあらすじを簡単に説明します。
敬虔なキリスト教徒が民族の言語と文化について調査してみたら無神論者になって帰国
これだけでめちゃくちゃ興味湧きませんか?
著者がアマゾンで会ったのは世界一幸せな民族と言われているピダハン族です。
彼らの幸福の秘密は言語にあるんです。
今回は言語学に焦点を当てて幸福論について話します。
ピダハン語の特徴
最初に、ピダハン語の特徴は以下になります。
ないない尽くし!!
まあ、、、、
とりあえずピダハン族に挨拶してみると分かりやすいので話してみます。
はい、会話不可能です。
なぜかというと
上記の会話はピダハン族からしたらその言葉がない
すなわち、その概念がないのです。
そのため、未来や過去に関する話、数字に関する話などができないのです。
日替わりnoteについてピダハン族に説明しても理解されません。
日にちも、曜日も、締め切りも全部存在しないのです。
また、ピダハン語の一番の特徴は、未来や過去の概念が無いため、現在に焦点を当てたコミュニケーションを行います。
その現在に焦点を当てたコミュニケーションのことをピダハン語では
イビピーオ
と言います。
これがピダハン語の核となるものすごく大切な言葉になります。
現在で起きている体験しか信じることができず、
それに基づいたコミュニケーションしか取れないのです。
彼らはまさに今、この瞬間しか生きていない民族なんです。
ピダハン族はなぜ幸せ?
ピダハン語は表現できる言葉が少ない、今起こっていることしか会話ができない
上記が幸福の理由として非常に大切なのでここを中心に話していきます。
彼らには僕たちが抱える以下のような悩みがありません。
僕たちからしたらとんでもなく羨ましいです。
なぜ悩まないのかというと何度も言いますが、それを表現する言葉がないので、概念そのものがないのです。
そう思うと言葉のせい(言葉から生み出された概念)
で僕たちの幸福度が左右されてると思ってきませんか?
言葉のせいで概念が生まれてその概念によって悩まされているんです。
子供の頃(小学校くらい)ってものすごく楽しかったですよね?
少なくとも僕は物凄く楽しかったです。
それって知っている言葉の数が少なく、過去や未来についての概念が薄いからだと思います。
また、未来や過去についてあまり考えないのでピダハン族と同じように今を生きていたからだと思うんです。
僕は知識が多いほど不幸になり、知識が少ないほど幸せになると思っています。
だけど知的好奇心に負けて、知識が増えていく
結果的にいろんなことを知っちゃって病んでいく、、
そして、年齢を重ねるほど、過去のことで後悔する機会が多くなったり、知識が増えた分だけ未来のことで不安になってくる。
SNSでも自分よりいい生活をしてる人を見ると羨ましくなってしまうことがありませんか?
でも、ピダハン族は自分で直接体験したことしか信じないので本やニュース、SNSの情報も全て信じません。
全部イビピーオじゃないからです。
ピダハン族は、
今を全力で生きていて、
他人と比較しなくて、
未来の不安もなくて、
過去のことで後悔してなくて、
自分で直接見た情報以外は信じない
こうしてみるとピダハン族の幸福度が高いってなんとなくわかりますよね。
なぜ著者は無視論者になった?
著者のダニエル教授の目的の一つにキリスト教の布教活動もあります。
でも、ダニエル教授はピダハン族としばらく一緒に過ごして帰国した時には無視論者になりました。
その理由が面白いので話します。
※以下ネタバレになります
数年経ってダニエル先生は、ピダハン語が結構喋れるようになったのでピダハン族を全員集めて以下の話をしました。
ないない尽くしのピダハン語なのでもちろん自殺という概念も存在しないのです。
そのため、ピダハン族からしたら自分を殺してしまうことが面白い話として捉えられてしまいます。
自分を殺すとかwww
みたいな反応になってしまうんです。
しかし、悪気はないとしても死を冒涜されたので敬虔なキリスト教徒のダニエルはここで諦めません。
もっと熱意が必要だ!と思ってもう一回チャレンジします。
ダニエル教授は痛恨の一撃をくらいました
実際に神様に会ったことないにも関わらずダニエル教授は熱心なキリスト教徒でした。
ピダハンにはイビピーオの概念があるので、言い伝えや人からの噂なども信じないのです。
そのため、神様や幽霊なども存在しないのです。
そんなイビピーオの概念で生きているピダハン族はダニエル教授からすると周りの誰よりも幸せにそうにみえたようです。
ピダハン族と一緒に暮らしてダニエル教授の信仰感が揺らいでしまい、彼らの生き方が自然で合理的に感じて最終的に無神論者になりました。
(その後、家族に無神論者になったことを暴露した結果、家庭崩壊したというバッドエンドになっています、、)
日本語の特徴って?
ちょっとピダハン語から離れて僕たちの日本語について話します。
日本語には尊敬語、謙譲語、丁寧語という概念があります。
日本人同士は関係構築を築くのに時間が掛かると思っています。
それは、敬語という概念が存在していて距離感を作ってしまうからだと思います。
例えば、初めて会ったのにタメ口で喋ってくる人が嫌いという人もいれば、歳が近いのにずっと敬語で話されるのが嫌だという人もいます。
なんかめんどくさいですよね、、、(笑)
例えば、英語には丁寧な表現はあるけど敬語の概念はありません。
なので海外の人ってかなりフレンドリーだと思いませんか?
なんとなく接しやすくこっちも英語の場合は敬語について気にしなくていいから話しやすい。
外国語を喋ってる時の自分と日本語を喋ってる時の自分で性格が若干違うなって思うことがあります。
それは、言葉によって生み出された概念が大きく関係していると思っています。
もしかすると、性格や人格も言語の影響を受けているかもしれないと思っています。
敬語の概念がなければ日本人はもっと距離感が近くなってフレンドリーでイケイケになったのではと思います。(もちろん人によりけりですが)
そう考えると日本語ってなんか気難しい言語だなと思ってしまいます🥹
(ちと日本語を批判的に表現してしまったので後で日本語の美しさも語りたい、、、)
最後に
よく自己啓発本とかに「今を生きろ!」という主張をしている人がいますがほとんどの言語には未来、過去を表す言葉があるので、どうしても未来や過去を意識してしまいます。
過去や未来、比較、数字の概念を無くすことは、日本語という多くの表現ができてしまう言語では不可能だと思います。
(もちろん日本語だけでなくほとんどの言語が当てはまります)
じゃあ言語学の視点から幸福度を上げるためには?
ポジティブな言葉を心掛ける
僕の考えとしてはこれに尽きると思います。
積極的に感謝の気持ちを伝えたり、励ましたりすることが大事だと思います!
皆さんも今回の記事を見て言語や言葉について考えるきっかけになったら幸いです!
長々となってしまいましたが今回はここまでです!
興味持っていただいた方は本を買ってみてください!
それでは、ありがとございました🙏
木曜担当ゆうなさんにバトンタッチ!!
また来週👋