僕の中の「ラノベ」は、こんなもんじゃない
エピソード1 ライトノベルの定義
ライトノベルと他の小説は、はっきりとした定義を持たないことから、「ライトノベルの定義」についてさまざまな説がある。ライトノベルを、マンガ・萌系イラストレーション、挿絵を多用し、登場人物のイメージや世界観設定を予め固定化している、キャラクターを中心として作られている、青少年等を読者層に想定して執筆されていると考えていたが、客観的な定義ではない。
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1970年代以降のSFを含む広義のファンタジー全般がライトノベルに含められ、架空戦記専門の作家による架空戦記だけはライトノベルには含められていない。
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「表紙や挿絵にアニメ調のイラストを多用している若年層向けの小説」とされていたりもする。また、内的な基準(物語の内容)も外的な基準(レーベルやパッケージ)もライトノベルを定義するには不適当とした上で、「データベース消費」をキーワードとして「キャラクターのデータベースを環境として書かれる小説」をライトノベルであるとしていることもある。
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出版社側にしても明確にライトノベルとうたっているレーベル以外では、ライトノベルとそれ以外の小説の線引きを行なって出版しているわけではないことも事実である。
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短編集は、ありのままの自分を投影しています。共感しうる事もあると、思います。角度を変えてみたり、心理描写を汲み取って頂けると幸いです!