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ASDの私が学んだ話題の振り方のコツ
話題を振るのはASDにとって苦手なことの一つではないでしょうか。そもそも雑談というものを理解していない傾向があるので、「話題を振る」と言われても何のことか意味がわからない人も多いでしょう。
「今日はいい天気ですね。」
「見ればわかるだろう!」と思ってはいけません。「話題を振る」ということを理解するには相手はどのような意図を持ってそのような発言をしたのかという想像力が必要です。
それではなぜ「話題を振る」のでしょうか。それは共通点を作るためです。
共通点を作ると言われてもなぜ共通点を作ることが重要なのかわからない方もいると思います。そこで今回は共通点を作る意味と話題の振り方についてを解説したいと思います。
食事と会話
食事をすると緊張を解きほぐして話が弾むなんてことを聞いたことはないでしょうか。このような効果が経験的に知られており、交渉や外交の場面で会食をすることが多くあります。
なぜ食事には会話を弾ませ、胸襟を開いて話すのに役に立つのでしょうか。
色々な要因があると思いますが、私は「料理」という共通の会話のタネあるからだと思います。
そもそも雑談とは「出来事」から「意味・思い」を引き出すことだということを以前解説しました。
そのため、雑談をするためには「共通の出来事」がないと会話が始まりません。その共通の出来事を作ることができるのが「食事」なのです。
この食事の役割と同じ役割を果たすのが「話題」です。
人間は理解されたい生き物です。そのうえ相手のことを知らないと極端なことを言えば「敵か味方か」もわかりません。だから「話題」という料理を見て、それぞれの気持ちや経験談を語り合いお互いの理解を深めていきます。
話題を振るためには「パターン」と「観察」
一番の問題は「どのように話題をふれば良いか」ということだと思います。このやり方には段階があると思います。
1ステップ:パターンを知る
初対面の人にどのように話しかけられたか、どのような質問をされたのかを覚えておきましょう。そしてそれを使ってみましょう。
そうすると相手は「事実」を答えてくれます。それに対してあなたは2パターンで答えるができます。
・おうむ返し(〜なんですね。)
・意味・気持ちを聞く(5W1H)
ひとつ簡単な会話例を挙げてみましょう。
相手「〜趣味で〜(略)〜」
あなた「始められたきっかけとかあったんですか?」(5W1Hの”why”)
そうすると会話が弾んでいくことでしょう。しかし最も重要なことは相手に興味がないと会話は成り立たず、チグハグになってしまいます。そのことを意識しながら会話をしてみましょう。
2ステップ:観察する
ある程度顔見知りになってくると毎回天気の話をしていたらおかしいですし、相手のことも少しづつ知ってくるようになります。
そこで大事なことは「観察して小さな変化を見つける」ことです。
今日の服装はいつもと違うなと思ったら、それを褒めるのも良いかもしれません。そうやって会話の糸口を見つけていきます。
まとめ
今回お伝えした内容は次のとおりです。
・雑談は「出来事」→「気持ち」
・話題は共通点を作るため。
・話題振りのコツはパターンを知り、観察をすること
・話題から相手の気持ちを知ろう
すぐにはできるようにはなりませんが、相手に興味を持ってできるところから取り組んでみてはいかがでしょうか。
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