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#1 コロナ外出禁止令で人生を振り返る。客室乗務員合格までの道のり

突然ですが、引きこもりを経験したことはありますか?私はローマ在住でローマは閉鎖12日目。引きこもり歴 3週間で思う事。これは自分の人生を振り返るいい機会だ。

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私は、イタリア人の父と日本人の母の間に産まれ、妹二人に恵まれ、仕事上、世界中で働く機会を頂き山あり谷ありの人生を経験してきた。

両親の離婚のおかげで常にイタリアと日本を行き来、どこでも外人として扱われ、小さい頃はイタリアで「チネーゼ(中国人)」、日本では今でも必ず自己紹介で「ハーフの○○さん」。もう慣れてきたがこれが現実。

別に、同情しても欲しくないし、「同情するなら金をくれ」と今なら思えるが幼少期の私には辛かった。

高校時代はイタリアで過ごし、大学は日本に行った。お母さんの英才教育のおかげで3姉妹共に大学を卒業した。三女は漫画で日本語を学び東大にも一般入試で合格できた。お母さんの「諦めない精神」、「子供を信じる力」のおかげだと思う。子供が3人も居たので毎回日本から公文式を送るわけにはいかず、母が手製の問題集を作ってくれていた。

妹が東大に受かったので「私もいけるのではないか(英語くらいは)」と思い入試問題を解いてみたが英語すら一文も解けなかった。妹を尊敬するようになった。

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私は幼少期から客室乗務員(以下CA)になりたかった。志望動機はCAさんが優しかったから。「JAL のスマイルサポート」を使ってイタリアと日本を6歳から一人で行き来していて、いつも笑顔のCAさんは私のアイドルだった。

CAは当時女性の憧れの職業で約500人に1人しか受からない。難関である。

しかも私は日本語もイタリア語も中途半端。英語はもっと出来ていなかった。しかし母譲りの「諦めない精神」のおかげで何社受験しただろう。20社以上だ。受験しては落ち、また受験し落ち、面接がうまくいかなかった帰りの新幹線で泣いたりもした。泣いていたら知らないおじさんにアイスクリームを貰った事もある。泣きながらも次の面接を考え、常にがむしゃらだった。今思えば人生で一番楽しかった時。夢が叶ったからこういえるのだとは思うが。

要は諦めない事だ。

そして私は言霊、イメージングを信じている。自分の夢、希望を口に出しイメージすことだ。私はスピリチュアルでもなんでもないが「言葉の持つ力」、発した言葉が音としてだけでなく、その言葉が魂をもち、その言葉のきっかけで現実に何かしらの影響を与えると思うし、イチローもイメージングは大事と言っていた。

私はCA受験中、ホテルのフロントでアルバイトをしていた。フロントは夜勤もあり、お客様が使用済の部屋で夜、仮眠をすることができる。仮眠中はCAになった気分でエアートロリーを持ち、「ふぅ。フライト疲れた」と言ってみたり、機内アナウンスを練習したり、フロントに立つときは必ず夜会巻きをしていた。これが効果あったかは分からないが1年半受け続け、今でも忘れられない真夏の深夜、一通の合格通知が届いた。夏休みで家族が日本に一時帰国していたので家族全員をたたき起こした。メールをプリントアウトし、仏壇にも供えた。宝くじ100億円当選に相当する喜びだった。

「私が受かるなんて、私がCA‼キャー‼」お祖母ちゃんもたたき起こし、家族でスクラムを作り喜んだ。お母さんの笑顔は今でも忘れられない。

お母さんありがとう。正直、離婚を決断したときは恨んだが、今ではわかる気がする。諦めない根性はあなた譲りです。

先が見えないコロナ時代もお母さんの「諦めない精神」、言霊、イメージングを使い、乗り切りたいと思う。

私は決してスピリチュアルでもなんでもないが、引きこもりになると藁にも縋りたくなる。

さいごに

私の初ノートを最後まで読んでいただきありがとうございます。

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