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可愛い女の子が放つふとした一言

私は生活していて、しょうも無いことから、重要な事に関わる大真面目な内容にいたるまで様々なアイデアが色々浮かんでくる。
考えようと思っている時にアイデアを見つけるのはもちろんあるが、ほとんどは何も意識していないぼーっとしている時に突然生まれてくる場合が多く、生まれてはすぐ忘れる繰り返しなのだ。

今まではそれが当り前過ぎて意識したこともなかった。
しかし、この自分の中での当り前が、多くの人にとっての当り前でないことに気づいてからは、アイデアが思いついた瞬間に手帳・ライン(自分のみが入っているいわばメモ帳)・メモ帳のどれかに記載する事を心がけている。

その一環で、私生活を通して「これは良い!」と思ったことに関してもすぐメモをするクセを意識して定着させることにした。

今回は、日常生活のなかで「これは良い!」と思わずメモしてしまった内容の一部を紹介したいと思う。

今回紹介するのは、「二歳年下の女の子とご飯を食べに行った際に放った彼女の一言」だ。
この一件は非常に最近の出来事なのだが、私には非常に衝撃的で印象に残る出来事だった。

彼女は私が常連としてよく通っているダーツバーの定員だ。
私はお客さんの関係として知り合った女の子であり、店で会って話す程度の関係性だった。

しかし彼女が1年ほど勤めたダーツバーを辞めるとのことだったので、一度ご飯に行くことになった。
ちなみに私は彼女とご飯に行くのをとても楽しみにしていた。
それは彼女のこれまでの経歴(どのような人生を過ごしてきたか)を、聞くことができるからだった。
お客さんとして伺った際に断片的に聞いていたのだが、それが今まで聞いたことがないような衝撃的で複雑なエピソードであった。
未知のもの、おもろしろそうな話に目が無い私にとって、彼女の人生話は非常に興味があったのだ。

彼女との食事の話を振り返る。
そもそも私はご飯に行く前から「一年間お勤めお疲れ様」「今回会ってくれてありがとう」という気持ちから、今回のご飯代は私が払うと決めていた。

いざご飯を食べ終わり、会計の際、私が支払おうとすると、彼女は「いいです、私も払いますっ」と止めてきた。

人それぞれによってご飯の支払い方法は違うと思う。
私は今まで女性とご飯に行って奢った経験を持つが、その相手が女性だった場合、ほとんど同じようなパターン•傾向が見られると感じている。

それは、ほとんどの女性はまず謙遜し自分も払う意思を見せた後、大抵「ありがとうございます」とか、「ごちそうさまです」とかの言葉かけで終了するというものだ。

これは私の経験即に基づいたものであり、もちろん違う流れがあるよという方もおられると思う。現に、払う意思を見せずにありがとうで終わる女性や、当り前でしょ?という態度の女性など他にも様々な事例を見てきた。
なのであくまで私の一意見だ。

彼女の話に戻そう。
彼女は多くの女性が奢られた際に行うフォーマット通りの回答をしてくれたし、ちゃんと感謝の気持ちを伝えてくれた。
私としてはこれができない人もいるなかで、「しっかりと挨拶をできる良い子だなぁ」という印象を持った。
今思えば、男性が奢る際のいつも通りの流れだったので、特段何も思っていなかったのかもしれない。

しかしここである一言を彼女が放ったことで、彼女が「他の女の子と違うな」と印象に残ることになる。

その時の流れはこうだ。

彼女→本当にありがとうございます!
私→こちらこそご飯付き合ってくれてありがとうね!
彼女→払わなくて良かったんですか?気を遣わないでいいのに・・
私→ほんとにいいのよ!付き合ってくれただけで嬉しいからね!

の後に一言

彼女→「ずるいなぁ もう」。


この「ずるいなぁ もう」
の一言に私は心がときめいた。

これは本当に心くすぐるというか可愛すぎるというか、とにかくこの子が10倍可愛く見えた瞬間だった。
文章で伝えていると、顔の表情や声のトーンを伝えられないのが非常に残念ではあるが、当り前の流れがあたりまえで無くなった瞬間だった。

今冷静に考えると、彼女が年下で基本的に敬語で話していた点が、この言葉の意味をより大きなものにしていたと思う。

私はなぜこの一言に魅了されたか。
フォーマットとして完成している「奢られた際のトーク」に大きな変化をつけた意味で本当に尊敬したのだった。
大抵の場合、このフォーマットから外れる場合は良い印象を持たないことが多い。ようは悪い印象で記憶に残るのだ。

しかし彼女の場合はより良い印象を持たせるような終わらせ方をした。
彼女の過ごしてきた人生にも関わる話だが、彼女は多くの年上の男性と接する機会を経験してきた。
そこで学んだ使い方なのだろうが、使うタイミングと言い方が上手すぎて、相手が女性ながらその言葉遣いの上手さに嫉妬してしまった笑

支払いが終わった後、店を出る前に彼女がトイレに行ったのだが、その際にこの言葉を忘れないようにメモをしたことは言うまでも無い。

この一言は新たな気づきを教えてくれた。
それは
「たった一言で相手の記憶に確実に残る言葉の重要性」だ。

私はこの一件から、
•普段の私生活から「言葉」への意識をもっと増やす必要がある
•日々の日常に存在する、無意識上で起きる事象に変化を与えることは、圧倒的な価値観を生む
といった学びを得た。

「当たり前に変化を起こす」
この言葉の多くは、会社を建ててビジネスをするという分野において、誰もが知らない未知の領域・サービスを展開するべきという意味で聞いてきた。それが社会のためになると。

しかし、私生活の人間関係でも「当り前に変化を起こす重要性」に気づけたのは非常に勉強になった。

彼女の一言で私は今回支払ったお金が、ただの男気を見せたお金だけでなく、本来もっとお金を払ってでも学ぶべきより良い価値のあるお金になった。
言い回しやタイミングを変化させるだけで、たった一言。
その言葉に本来持つよりも大きな意味が生まれてくると知ったので、今後の私生活でも意識していこうと思った。

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