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男塾法律相談100選⑤ 

いま何をすべきか
子供の親権がほしい

妻は3歳の子供を連れて、実家に帰ってしまいました。突然、子供を連れて出て行ってしまいましたし、なんの対策もとれませんでした。妻と離婚することは、合意できるのですが、子供と離れて生活するなんて考えられません。一緒に暮らしているときも、わたしは、仕事から帰ってからでも、土日でも、子供の面倒はよく見ていましたし、子供も私になついています。
絶対に、親権をとるには、どうしたらいいでしょうか。
いま、わたしは何をすべきでしょうか。

ある日の相談より抜粋

実家との距離感?
 
ご相談の現場では、妻は実家依存だ、実家のことばかり、親離れできていない、親も孫よりも子供びいきで自分のことは邪魔者扱いだ‥なんて相談は日常茶飯です。気持ちはわかります。新しい家族を築いた状態でこれはなんでだろうと感じることもわかります。ただ、客観的にみると、圧倒的に新しい家族、あなたとの生活をしている時間が長いはずです。理想的な家族の姿を思い、実家を思っているのかもしれません。

いま何をするべきか?
3歳の子供を連れて、実家に帰ってしまった。今すぐラインをして、『どうして戻らないのか』『子供は元気にしているのか』『連れ去りは犯罪だ』『許さない』などと連絡してしまう方は多くいらっしゃいます。さらに、こういった連絡を超えて、実家に突撃してしまう方も少なくありません。突然、子供を連れて出て行ってしまいなんの対策もとれない状況にあっては、寂しさばかりが募るかもしれません。同居生活中、何か自分には非がなかったか、立ち止まって考えてみる。これだけで、少し距離を置いた夫婦間にしか見えないものがあるのではないでしょうか。

今何をするべきではないのか?

妻と離婚することは容易に合意できる状況とのことですが、ご相談者様は、子どもと離れて生活するなんて考えられない、一緒に暮らしているときも、仕事から帰ってからでも、土日でも、子供の面倒はよく見ていましたし、子供もなついている状態で寂しくてしかたないのではないでしょうか。まず絶対に、親権をとるには、どうしたらいいかなどと考える前に、お子さんに会えていない状況を改善することから考えてみてはいかがでしょうか。親権を一方に決めるのは、離婚をすることが大前提になってしまいます。あなたに何の非もないのであれば、離婚をすぐに実現することは極めて困難なことです。いますぐ親権のことについて考えて、相手の子育て能力を批判する前に、お子さんファーストの視点に立ち、子供の成長のために何ができるのか、落ち着いて考えてみる。たとえば紙に書き出してみる、考えを整理していく、これだけで見えるものがあるのではないでしょうか。



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