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先日訪れた『ファッション イン ジャパン
1945-2020―流行と社会』のショップでたまたま目に入って購入した本。
【大人の女が美しい】長沢節

この本は2011年4月に出版され
10年以上前に書かれたものです。
第6刷まで発行されています。

「装苑」や「私の部屋」に連載していた
エッセイに新たに書き下ろしたものを加え
まとめたものです。

長沢節さんのことは知っていても著書を
読むのは初めてでした。

昔々、「セツモードセミナー」のパンプ
だけ取り寄せて見たことがあります。
「セツモードセミナー」は、ファッション
イラストレーター・デッサンの名手である 
長沢節が1965年に開校しました。

この本には、女性としてハッとさせられる
ことや、セツさんの個性的な考え方や行動
などが書かれています。


パリを愛し西洋の女性を熟知していたセツさん
から見た日本女性は、日本の女性の見方は
まだまだ未熟だと感じました。

(1部抜粋して引用)
目立たないのが本当のおしゃれ
〜25歳の女性とパリで〜

「若い子が若いと言うだけで大きな顔をし
ているのは、世界でもまず日本だけじゃない
の?」
彼女「でも女性が少しでも若く見られたいと
言うのは世界共通でしょう?」
「うんと歳を取っちゃってからは少しでも
若く見せようなんだろうけど、若いうちは少
しでも大人の女に見せようと背伸びするのが
こちらの風潮だよ」
彼女「日本では、やたらに若けりゃ若いほど
良いって言うところが男にも女にも確かにあ
るわね。
20歳や25歳過ぎると、オバン・オジンと呼ば
れたりね」
「だってこちらでは大人にならないと、おし
ゃれだって夜遊びだって何も良い事は自由にで
きないからね。
日本と違って人間の自由もおしゃれもあくまで
大人社会の専売特許だから、スネかじりのうち
はどんな金持ちの子弟でも、みんなとても地味
で不自由らしいね。
それにフランス人はフランスが有名ブランドの
ものを外国人に押し売りして儲けていることを
よく知っているから、お金のよほど余っている
階級でもない限りそんなものには見向きもしな
いらしいよ。
年に2回の夏と冬のソルド(バーゲン)で値段が
半値以下なったりするのを待って買うくらいで
、それ以外ではどこからかうんと安いものを探
し出して、それらをけっこう上手に着こなして
しまうんだよ。
日本のOL達みたいに、ブランド物で身をかため
たり、高いブティックのプレタポルテなんて着
てない。」


wikiを確認すると、セツモードセミナーで学び現在活躍しているデザイナー・イラストレーター・漫画家に並んで女優の樹木希林さんの名前もありました。

(1999年6月、自転車事故脳挫傷で死去82歳。
1917年4月セツモードセミナー閉校。)


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