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ROCK POPS YOU
夜に潰されて、干上がったミミズのような俺をからかう風は上昇して、空を駆ける四輪バギーは無人探査機とすれ違った。眩いLEDライトを浴びながらよたよたと、地球が俺を運んでいった。もう明け方になる。
俺の描いた設計図にいつも君はいた。心の隅っこから、隅っこへ駆けていく君の足音を聴いてきた。
千枚のA4用紙にグッドバイ。竜巻の渦の中で舞った。これをプラスチックケース(あるいはガラスケース)に閉じ込め
カサンドラ・アサートンの詩
ボンズ
昨夜、あなたはボンズの白いTシャツを着ていたね。無地の白、質素なボンズのTシャツを着ていた。私は恋が終わったと知った。断末魔の鐘が聴こえた。
エミリーディキンソン?と聞かれて私はうなずいた。
孤。ソリティア。独我論者。鐘は誰のために鳴るの?その日の午後、あなたが尋ねた。カンパノロジスト(明鐘師)?2つのカンパーニャ?鐘楼?
「あなたのための音」
R.I.P. 私の恋人。RIP、
ライトポエムについての考察
出版業界における紙媒体の売り上げが減少している。一方で、電子書籍、電子コミックの売り上げが増大している。現状を鑑みるに小説はコミカライズ、アニメ化、ドラマ化、映画化といった複数メディアとの親和性が高いものが売れ行きを伸ばすと想像できる。
では、現代詩はこの低迷する業界の中、どのようにして生き残るべきか。このまま無策が続けば、詩集は詩が好きな人だけに流通する商業規模の非常に小さいジャンルとなる。
わっ 恋(わっしょい的な響きをもって)
窓から注ぐ太陽の光を
いっぱいに浴びた子
集まった光を纏って笑う
教室のカーテンはスカートのようで
風を受けて膨らむ
あの子の笑い声が
僕に向けられたもので
それが暖かな笑いと
知ったとき
宇宙の中の僕が
宇宙を丸ごと飲み込んだようで
破裂しそうになる
あのね
一陣の風が言葉をさらって
僕は聞き返す
なあに
僕とあの子を切り離すように
学校のチャイムが鳴った
ほどけた糸
あの子の目配せ