![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128269272/rectangle_large_type_2_53f735b295c92cd4f61adad11bb68903.png?width=800)
Photo by
enjiro
ROCK POPS YOU
夜に潰されて、干上がったミミズのような俺をからかう風は上昇して、空を駆ける四輪バギーは無人探査機とすれ違った。眩いLEDライトを浴びながらよたよたと、地球が俺を運んでいった。もう明け方になる。
俺の描いた設計図にいつも君はいた。心の隅っこから、隅っこへ駆けていく君の足音を聴いてきた。
千枚のA4用紙にグッドバイ。竜巻の渦の中で舞った。これをプラスチックケース(あるいはガラスケース)に閉じ込めて、君と眺めたらどんなに素敵だろう。って。
トースターの音が鳴って朝が目を覚ます。俺は俺を俺に入れて、エンジ色のネクタイを締めた。俺が俺である理由なんて特になかったけど・・・。君は君というジャンルだった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?