詩）元旦のクソッタレブルース

俺をここから出してくれ
毎日壁に囲まれている
もう嫌なんだ
壁が俺を守るんだと説明されて
いつだってここからは出られるとそう言われたのに
壁はあっという間に分厚くなっていき
自力ではもう壁を越えられない

俺をここから出してくれ
俺は自分だけ生き残るなんて嫌だ
そう思い　一緒に壁を越えようと声をかけようと
周りを見渡すと誰も頷かない
壁は確かに無愛想だし鬱陶しいが今や必要だ
壁の外の世界？そんなものはもうどうだっていいじゃないか　もう

俺をここから出してくれ
みんなどうしちゃったんだ
あんなに真剣に話あったじゃないか
このままじゃいけない　壁を作ってしまえばつながりは断ち切られる
もっと地球環境と民主主義を真剣に考えていこうと
壁を厚くするよりもっと他にやることがある　そう話あったじゃないか

俺をここから出してくれ
俺だけが出ていってもなにも出来ない
いやそうだとしても　俺をこの世界から出してくれ　壁に囲まれても「LOVE＆peace」なんて平気で言っていて
ミサイル500発　買い足して
いつでもボタンを押すぞと恐怖を押し付けることで成り立つ壁の中　そこだけで成り立つ自由とカネを塗りたくった民主主義の壁から
俺を出してくれ　クソッタレ　出してくれ