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uenomanga
詩)2023年3月11日に想う
明日はちゃんと来るだろう
暦としての明日は
止まってしまった明日
日付もそのまま
環境省は福島原発事故で発生した汚染土を
東京の新宿御苑の花壇で使用する実証実験を行うと発表した
持ち込まれる汚染土は除去土壌と呼ばれ
福島第一原発周辺の「中間貯蔵施設」に移送されて来た
政府は30年後までに除去土壌を全て県外に搬出することを約束
何の見通しも立てぬまま法律に書き込んだ
1キロあたり8000ベクレル以下の汚染土を県外に搬出し
公共事業で活用する と言う方針
安全性に影響はないと説明しながら
その実証実験を行うという
数億円かけ外注に出して
これはいつもの構図ではないか
薄めても放射線を消す力は自然にはない
人間の考えどおり自然は変わってはくれない
その自然の一部である人間
その罪を背負うしかない
人間と自然 そこに会話はあるのだろうか
2023年3月11日に想う
2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します