mami
ヴィンテージの魅力
見出し画像

ヴィンテージの魅力

mami

父の影響で古い映画をよく観ていたこともあって、小さい頃から古い年代のものが好きでした。小学生の頃から中古好きになる芽はあったんだと思います。中学生の時には古着にハマりました。

画像2

反対に母は古着には抵抗があったので、よく

画像6

『どこの誰が来ていたのかわからないものをよく着れるねー、シミや穴が気にならないの?』と嫌がっていました。

私がリーバイスの501古デニムオーバーサイズを買って、洗濯物の中に入れておいたら、母が洗ってきっちり穴を塞いでいてびっくりしたことがあります。

画像7

私は中学高校一貫のそこそこの私立に通っていてかなり真面目なタイプ、いわゆる不良とは無縁の生活を送っていましたが、他の中学校に行ったゆみちゃんがちょっとグレ始めた時、

画像8


『あんたそんなぶっとい新品の鞄、持って恥ずかしくないの?私なんか鞄の芯は抜いて、熱湯につけて、ぺったんこにしてんだよ。』さらに

『地面で擦って、最近買ったんじゃなくて、先輩からもらったみたいに見せると、バックに先輩がついてるんじゃないかと思われて、ハクがつくんだよ、できるなら先輩からのが欲しんだけどさ』と使い古したものに価値があると教えてくれました。

まあ、それは不良の戯言、なんのこっちゃ?と当時の私は流していた話、そんなことは忘れて、自分は自分の考えで昔のデザインは素敵だなーと、雑貨屋を巡っては、古いティーカップやテーブルクロスを買って、生活に取り入れ、満足していました。

そのまま20歳も過ぎ、ずっと良いものを長く使おうという発想からB,C,B,G(ボンシック、ボンジャンル)

画像12

ーパリ16区に住む品のいい女性のイメージ。流行りに乗る事なく、定番の洋服を上手く着回し、数を絞る。その普段着を格上げして見せる3種の神器はエルメスのバッグ、J.Mウエストンのローファー、オールドイングランドのカシミヤのストールー

に傾倒、どうしても良い鞄を手に入れなければいけない病に冒されました(笑)

でも予算がありません。

その当時、パリ旅行の際に、現地に住んでいた友人が、良いセカンドハンド(中古)店があるからと連れて行ってくれることになりました。

店内を見渡すと、あるわ、あるわのお宝ザックザク。けれど、そこそこの値段はしています。新品の半額から3分の2くらい。

だったら、もう少し足して新品買った方がいいんじゃないかと迷い始めた私に、ジャンヌモローなマダムが話しかけて来ました(もちろん友人の通訳付き)

『ここにあるものは歴史があるの、誰かが丁寧に使った物ばかり。新品を買うのも良いけれど、もしあなたが買えば その丁寧に使われた時間も手に入るのよ。昨日今日買ったわけじゃない、ずっと私は大事に使ってましたって顔をするの、もうあなたはパリの女だわ』

画像9

すっげー!なに、このセールストーク、一発でやられましたよ。

小娘はすっかりエデュケーションされてしまいました。

私は中古で生きていく!!。

ちなみにやられたのは私一人ではなく、一緒に行った友人もきっちりやられて、バッグを買ったのは友人の方でした。

画像10


で、その後、私も日本の質屋で中古探し。少々くたびれたバッグでもマダムの魔法がかかっているから、私は誰かから譲られて、ずっと持ってた感を醸し出せました!!んー!その方がおしゃれ ←ばか。

画像3

はっ!これはもしかして、昔ゆみちゃんが言ってた、先輩の威を借る、発想と同じじゃね?

10年以上前に不良のゆみちゃんはこのことを知っていたんだと慄きながら、私はますます中古品に惹かれて行くようになりました。

画像11


そして、私は今サンフランシスコの小さなアパートメントに住んでいます、家財道具はほぼ中古です。

画像1

2年前渡米する際、東京の家はエアビーで貸すことにしたので、家具その他はほぼ持たずに移動して来ました。近年高まっているサスティナブルな考え方にも賛成なので、これを機に、できるだけ新品のものは買わないでやっていこうと決めました。

ありがたいことにサンフランシスコには至る所に中古店があります。日本みたいに綺麗に陳列されてないけれど生活用品はほとんどあります。洋服は日本からヤフオクかメルカリで買っています。

画像14
画像5

中古店にあるものは基本古いので、使い手が悪かったりもするのですが、まだまだ使えるし、必要以上の新品は作って欲しくないという思いがあるので、中古を使う不自由さはそのためと納得できます。


先述した、私の母は几帳面で綺麗好きで中古品は好きではないのですが、こんなエピソードを思い出しました。

私の結婚式後、お祝い金を集計していた時(嫌らしい話ですみません)、ほぼ全員が新札をくださっていましたが、私の男友達(独身)からは、旧札が入っていました。

それには、きちっとアイロンがかけられていました。

画像13

母はこれにとても心を動かされたようで、

新品じゃなくても そうしてあげようとした心が大事だね、と少し考えを変えていたようでした。

母も以前、新札を揃えようとATMに行ったけれど、3枚新札が出てくるまでに30万円分両替したとか。これは経費と時間の無駄。世の中が新札でなくても、そう見せようとしているなら、それで良いじゃないか、の方向にいけば良いね、と話し合った覚えがあります。

新しいものを生み出すことは重要ですし、それがなくなったら経済も回りません。新品が必要な場も人もいます。ですがその一方で、型が古くなったり、環境が変わったせいで、使えるのに破棄されて行くものも多いです。なので、私はそちらの中古品を選び、マダムに教えてもらった精神で、型が古いのは、ずっと使っていたのよ、顔で大事にしていこうと思います。

画像14











この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
mami
サンフランシスコ在住。キャバリアを飼っていて英語に奮闘中。映画とファッションが好きで本当はパリに住みたい。元モロッコ料理店主。本当にいつもボーダーを着ています。