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7インチ盤専門店雑記604=備忘録的サブカル近現代史考 018:タイアップ曲/CMソング」

明らかに自分の好みではない曲の7インチ盤が何枚かあります。それでも市場価値とすれば相当なお値段してしまうのでは…というヤツです。コレクターの世界では高額で知られる盤が、お安く売られていたりすると、好きでもないのについつい買ってしまったり…。特に邦楽ですね。私は小学校4年生の頃から洋楽好きですから、好んで聴くのは97%程度が洋楽です。邦楽でも好きなものは好きですが、YouTube等でこと足ります。どうしてもアナログ盤でというものはほとんどありません。邦楽のLPを買ったのは200枚程度、割合でいくと5%程度かと思います。

お店の売りボックスに関しては、ここのところのシティポップ・ブームで少し減りましたが、少しは日本人も置いてあります。そんな事情をご存知の常連さんが、最近は日本人の在庫も見せてと言ってきます。…実はお一人ではないので、凄い勢いで減っております。ウェルカムです。…大歓迎です。

結局のところ、どういう盤が希少か、価値があるか、音が良いか、といった情報は不思議なほど集まってきます。洋楽だ邦楽だと肩肘張ることもないのかもしれません。…ただ昭和歌謡の売れ線で音が良い盤と言われてもあまりそそられません。いつまでも後生大事に持っているべきか悩ましいあたりをご紹介しておきましょうかね。

ヘッダー写真は鉄腕ミラクルベイビーズの「TALK SHOW」の7インチ盤です。ねるとん紅鯨団のテーマソングと言ったほうが通じると思います。以前しょっちゅうお店にいらっしゃったDJさんが探しているということだったのですが、安く手に入ったのでとってはありますが、その後全然いらっしゃらなくなりましてね…。オークションとかで価格チェックをしてみたりするのですが、やはり5ケタだったりします。状態は極上なんですけどね。ン万円とかいった値札を付けて売りボックスに入れておくべきか…。

時代語りのイベントなどでは、思い切り魅力的なアイテムとなりますから、持っていればいいのでしょうが、どうしてもアナログレコードで欲しいかというところですね。1987年秋スタートの番組ですから、アナログレコードの時代とは言えないところもありましてねぇ…。ただ時代的に懐かしさを演出するアイテムとしてはトップクラスでしょう。

そういう意味では、男女7人夏物語も同様なんですけどね。お店の直ぐ近くの清洲橋を挟んで、主役の大竹しのぶさんとさんまさんが住んでいた設定ですから、ウチで86年頃のイベントをやるときはやはり必須アイテムです。…じゃあ音楽はというと、皆さんお忘れのようですが、シャカタクでした。…どうしても必要かと言われるとそうでもない気がします。

そう考えると、ねるとん紅鯨団の鉄腕ミラクルベイビーズ、しっかり刷り込まれております。曲そのものの価値ではないのかもしれませんが、特大の付加価値がありました。…ということは、CMタイアップ曲ももっと付加価値を見出してあげないといけませんかね。CMは繰り返し流されていましたから、刷り込み度が違いますからねぇ…。ネットもスマホもなかった時代、テレビの立ち位置は今と比べものにならないほど大きなものでした。そこでは洋楽も邦楽もありませんからね。…年刻みの時代を語るイベントは、散々やってきましたけど、CMソングだけを特集するイベントもやってみたいですねぇ。

実は「懐かしのTV・CM大全集 1954〜1973」などというLP2枚組もあることはあります。

この盤、相当貴重な音源も含まれているらしく、オークション等で高値を維持しております。…永久保存版、音で聴くCM史、全132曲!面白そうではありますが、どうせならやはり映像が欲しいですよね。CMだけのイベントは無理そうな気がしますね。

海外のCMも面白いのがありますから、事あるごとに紹介したりしておりますが、それだけは無理そうですね…。ま、個人的にはいろいろ収集して楽しんでおります。


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