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7インチ盤専門店雑記504「産業ロック:価格動向」

対面で開催するイベントの魅力は、爆音で聴きながら好き者同士が時間と空間を共有することで、どう好きなのかを再認識したり、懐かしさに限らずいろいろな思い出が蘇ってきたり、人それぞれのようです。またアナログレコードの現物を回覧しますから、いろいろな情報を確認したり、デザイン云々を語り合ってみたり、レア盤を手にとって見ることもそれなりに貴重な機会かと思われます。

こちらも事前にオークションなどをチェックして、価格動向をご紹介したりもします。イベント終了後に即売会的にお買い上げいただくこともありますから、大事なポイントだったりします。まあそういった機会にお買い上げいただく場合は、お安くなっておりますけどね。今回は極端な例かもしれませんが、それなりに価値を見出している出品者さんがいらっしゃるということで…。

当然ながらブレイク前の盤などはお高くなっております。Styxの場合はWooden Nickel時代のものですね。サードの帯付きは凄いレアですね。ヘッダー写真は米国盤ですが、これでも相当の価格にはなると思います。既にスティクスのサウンドは確立されております。

ELOは総じて高値維持状態ですが、…これは何なんですかね。アーティスト手書きの何かがついているんですかね。まあ状態のいいものが手に入り難くなってきましたから…。

マメに気長に探せばお安く入手することも可能でしょうが、状態のいいブツは減ってきております。…それにしても凄いですね。

ボストンのヒット・レコードは玉数が豊富で、さほど高値にはなっておりませんが、21世紀のプレス枚数が少ない盤はなかなかですね。これは中身もいいですし、録音クオリティも折り紙つきですから、仕方ないかもしれません。

7インチ盤も気になります。玉数が少ないと思われるフリートウッド・マックのシングルが総じてお高くなっております。…というか、手に入りません。「オー・ダディ」の現物は見たこともありません。でもこのお値段では…。

産業ロックなどという括りに大した意味はないということは承知の上で、そのことを逆手にとって、ではどれだけの経済的な価値を生み出せたのかという目線で見ると、他のものと何等かわることもなく、廉価盤から猛烈なレア盤まで存在します。大ヒットまでに時間がかかった連中の初期はレア盤の宝庫だったりします。オーディオ的興味からすると、基本的にいい音で鳴らしたい音楽です。低音も高音もしっかり出て欲しい、メリハリのきいた曲がいっぱいです。ジャーニーなどはベースの音も魅力の一つです。

TOTOに関しては、以前に一度、3時間フルフルのイベントをやっておりますから、今回はあまり時間を割きたくないかなと思いますが、そういうことを考えるとやはり2回に分けるべきでしょうかねぇ。アメリカン・プログレ・ハードといった音のアーティストが中心ではありますが、英国でも産業ロック的に語られる連中はいます。エイジアの大ヒットがそういった物言いを助長するのかもしれませんが、ジョン・ウェットンのキャリアを振り返るのも面白いでしょうしねぇ。

やっぱり2回に分けで米国編、英国編にしてみますかねぇ…。英国勢は、ELO、スーパートランプ、ジョン・ウェットン周辺のエイジアとかUKといったあたりでどうでしょうかねぇ。…その方が座りがいいかも。


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