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7インチ盤専門店雑記322「元気が出る曲を分類する2」

「元気が出る曲特集」というイベントが終了し、少し落ち着いてからあれこれ書こうと思っておりましたが、とにかくどういう曲が元気を与えてくれるのか、くれないのかを分析・分類してみたかったんです。自分が元気を出したいとき、出さなければいけないときに、「よし、これ聴いてちょいと元気出しますか」という曲をいくつか持っておきたいという、どうでもいい考えに衝き動かされていたわけですけどね。

これまでは「元気が出るのは80s」とか安易に考えていたんですけどね。80sだって元気が出るものもあればそうでないものもありまして、懐かしいことは懐かしいですから、思い出に浸ってしまったりして、時間を無駄にしたりします。…ま、概ね元気出ますよね、あの時代の曲は。そして、他の年代の曲でも元気が出るものは当然あります。今回のイベント前にいろいろな方がご意見をくださいましたが、意外なほど集中したのが、ブルース・スプリングスティーン「ボーン・トゥ・ラン」、4票獲得でした。…確かに元気が出るんだ。でも個人的には「ザ・ライジング」も上がるねといったところです。

やっぱり100数十曲聴いて、当日のプレイリストを作成した上で感じたことは、リズムがシンプルなこと、ハッキリしたメロディのリフがあること、の2点は予想以上に明確な共通点でした。メロディはマイナー・コード云々はありますけど、やはり繰り返されるメロディがあることが肝心みたいです。一緒に歌える単純なメロディならなおよし、歌詞は分かっても分からなくても、歌いやすいに越したことはないんですけどね。英語の歌詞が分かる場合は、アンセム的な内容の歌詞、応援歌というと言いすぎなのですが、自分の人生に置き換えて、納得して一緒に歌える曲は気分の上がり方が数倍という印象です。

まあ、AC/DCで聴き比べ的に検証する時間も持ってみました。「Back In Black」や「Highway To Hell」はシンプルなリフが繰り返され、当然のように元気が出ます。問題は「Whole Lotta Rosie」で、スタジオ録音の音源はそんなに元気が出ないわけです。でも南米のライヴなんぞは猛烈に元気が出るんです。ライヴ動画の観客があまりの騒ぎ方で、笑ってしまいますけどね。

そんな中で、「元気が出るバンド」イチオシが、コレクティヴ・ソウルということになりました。もちろんヴァン・ヘイレンもボン・ジョヴィも元気が出ますけどね。コレクティヴ・ソウルって、不思議なほど、どの曲を聴いてもジワジワと元気になってくるんです。シンプルなリズム、繰り返されるメロディは憶え易いというか脳ミソに焼き付きます。歌詞も結構好きなものが多く、今回の一つのハイライトかと思われます。イベント自体は、高齢社会のモチベーションということを念頭に置いて、ドロップキック・マーフィーズをトリに持ってきたわけですが、これは条件が合うか否かの問題もありますからね。ジジイが元気になるには、ドロップキック・マーフィーズ最高ですぜ…。


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