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『「百合映画」完全ガイド』書評 革命のための複数で安全じゃない危険で転覆的な百合の語り方 そして残念ながら全てを台無しにするほんの一文(2020年7月4日追記 謝罪声明が出されました)
ふぢのやまい氏を中核とし複数の評者によって編まれた『「百合映画」完全ガイド』(以下、本書)は1931年から2020年までの312本の映画を取り上げた評論集であり、 映画のジャンルという権力構造を百合という概念でもって撹乱する試みであり、 百合というジャンルをその複数声によって解体する試みでもある。 これは明らかに安穏たるガイドではなく、革命のためのガイドとして作られている(ただし最後に述べるように残念ながら見逃せない最悪の一文が紛れ込んでしまっている 2020年7月4日:
個展 ARによる『グラデーションの美学』のためのエスキース あるいは難病を持つアーティストにとってのポストコロナとAR作品集
個展 ARによる『グラデーションの美学』のためのエスキース を開催しています。 https://www.youtube.com/watch?v=RQd5kCFKqTQ&feature=youtu.be 0. 前説 ポストコロナ的状態とアーティストとしての私 私はコロナという状況で起きるある種の反応に、少しだけ冷たい見方をしている。もちろん、多くの経済的支援は必要だし、そこで切り捨てる社会には大きな熱い怒りを持っている。それでも、人と会えない、いけない、そういう物理的制約を