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【箸休め回】奥川恭伸さんに立ち向かった「旭大高」の球児たち

日本シリーズでヤクルトの奥川さんがマウンドに立つ姿を見て思い出す、あの時の夏。

青空の下、北の果てから大甲子園にキラキラした目でやってきた「KYOKUDAIKO」の文字を胸元に誇らしげに掲げたの選手たちの存在。

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久しぶりの箸休め回です!!

今日は日本シリーズが終わったので急遽連投です!!!

今回は現在ヤクルトで活躍する奥川恭伸さん擁した星稜高校に挑んだ旭川大学高校、通称「旭大高」の記事です!!

では早速行きましょう!!!

1年前の悔しい敗戦

遡ること2018年8月2日。

この日旭川大学高校は全国にその名を轟かす「悔しい敗戦」を経験した。

対佐久長聖高校との試合。

1点リードの8回の守備、二死からレフトの持丸さんの所にフライが上がった。

地面スレスレな所ダイレクトキャッチかと思われたそれはワンバウンドという判定に。

チェンジが一転した直後、再びレフトに飛んだ打球が今度は持丸さんがエラーしてしまい逆転を許した。

その後9回二死と追い込まれた状況から同点と追いついて延長戦に持ち込んだ。

12回を終えて試合は動かず、このゲームは史上初甲子園でのタイブレークが採用された試合となった。

そこで勝ち越され、勝負あり。

悔しい敗戦は奇しくも疑惑の判定により歴史に名を残すことになった。

色んな思いを背負って甲子園へ

それから1年、今度こそ甲子園での勝利を手にするべく旭大高は北北海道を勝ち抜き、再び聖地へと帰ってきた。

あの時エラーした持丸さんを初めとし、見事にチームをまとめあげて勝ち上がってきた。

そして抽選で決まった相手は「星稜高校」だった。

高校野球が好きな人なら誰でも知っている、松井秀喜さんらを輩出したゴールドのユニフォームが輝かしい言わずと知れた強豪校だ。

この時は世代最高の投手とも言われた奥川さんを擁していて、優勝候補の一角だった。

自分もこの時のくじ引きを見て「さすがに1回戦でそれは可哀想だ」と思ってしまった。

しかし、旭大高にはそういう逆境にも屈さない強さを持っていた。

熱闘甲子園を見ていた方なら分かるかもしれないが、旭大高は地元旭川で小さい子どもに選手自ら野球を教えて普及する活動をしている。

子どもたちにも大きなお兄さん達の頑張る姿はしっかり伝わっているようであった。

「野球は楽しい」それを身をもって証明するため、去年の雪辱を果たすため、奥川さんにも果敢に挑んだ。

世間の予想を裏切ったアツい接戦

おそらく多くの人は星稜高校が圧倒的な力を見せつけて勝つと思っていただろう。

しかし、彼らは本気で星稜にぶつかり、互いに互角の勝負を見せた。

旭大高の能登さんと持丸さんのバッテリーが冴え、星稜打線を押さえ込んだ。

ピンチになれば、ショートの菅原さんを中心に好守備を見せ、守りを誇る旭大高らしい野球を見せた。

しかし打線が捉えられない。

やはり奥川さんの壁は厚かった。

ようやく掴みかけたのが9回。

持丸さんが振り抜いた強い打球はライトへ舞い上がったが、甲子園の風に戻されライトフライに。

1点が届かず惜しくも敗戦となってしまった。

ただ、子どもたちに思いは確実に届いた。

正直熱闘甲子園で子どもたちが本気で悔し泣きしていたのは涙無しでは見られなかった。

優勝候補に思い切りぶつかって全てを出し切った旭大高の選手たちがものすごく輝いて見えた。

甲子園のその後

その後星稜高校は決勝まで勝ち上がった。

道民贔屓だからかもしれないが、決勝以外で星稜高校をあそこまで苦しめたのは旭大高だけだったかもしれない。

そして奥川さんはヤクルトへ、持丸さんは広島へ育成選手として入団した。

そして奥川さんはヤクルトの選手の一員として今年活躍し、日本シリーズでも好投を見せた。

そんな選手に遠く旭川から挑んだあの時の球児たちはヤクルト優勝のその瞬間をどんな気持ちで見ていたのだろうか。

最後に

ヤクルトスワローズ日本一おめでとうございます!!!

オリックスも互角に戦い、日本シリーズの名にふさわしいゲームばかりでした!!!

当方ハムファンですがすごくいい試合を見させてもらいました!!

もちろん浪人生は全試合見れている訳ではありませんが、最下位から1年でここまで上がってきた両チームには尊敬の念を抱きます。

分野は違えど這い上がる姿はすごく勇気をくれましたし、また明日からこの両チームのように頑張ろうと思えました!!

さあ明日から野球のない生活ですが、ダメになりそうな時はこの両チームを思い出して頑張ります!!!

「絶対大丈夫」そして「全員で勝つ」!!!

以上ありがとうございました!!!

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