"お金が欲しい"では投資家になれない理由

矛盾しているようだけれど、”お金のため”に個人投資を続けるのは難しいと思う。”将来の好きなことのため!”とかなるともっと怪しい。実際やってみると分かると思うが、投資で売買する作業やお金の流動性が高まることでの自分自身のメンタル変化を嫌う方がかなりいる。

お金持ちの人達のほとんどは個人投資が自分に合うか合わないかを実際体験してみて、知っている。その実体験から、個人投資やチャートを1日中見る行為を批判するお金持ちの方も多い。投資の実態として、「大きな金額を投資できるかどうか」というのは実はあまり関係がない。

投資は一般的な事業よりもアップダウンが激しく、例えば日本の株式であれば、午前9時から午後3時まで1日中見ていられる。好きで見ていられる人は良いが、「気にしたくないのに、(アップダウンを簡単に見れてしまうため、)株価が気になってしまう」という心境でどちらかというと仕事に近い心理状態だと言える。

金曜午後にトランプ大統領のコロナウイルス感染速報が流れ、日経平均は大きく下落した。資産が大きく上下し、週明けの相場を気にしながら、土日を過ごすことになる。

大きなニュースの時だけではない。投資をしていれば1年中、悩みや課題や迷いが尽きない。曜日や時間も関係なく、常に考えている状態になる。一般的な会社員よりも「経営者」に近い感覚かもしれない。

LINE証券や米国の「ロビンフッド」など、数百円からの超ローリスクで投資が始められるようになった。可能であれば日本国民全員が超少額で投資をやってみた方が良いと思う。自分に合うか合わないか個人が自分自身で判断できる。

体験した99%の人にとって、投資は「経済的自由や自分の時間を得られる」ような機会にはならない。ただ、経営者や個人事業をしている方が、どんな精神状態でどんなメンタルを持っているのか、を少しでも体験できることは個人の人生全体にとって、とても大きな実益だと思う。

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