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ギフティッド児を育てながら働くとどうなるか(育児と共働き【1】)

一サンプルとして。

最近、「子持ち様」に関して目にするようになり、自分も子持ちで働いているがどうなんだろうと思ったのと、第一子の長男が何かと仕事の調整を必要とする子だったため、振り返ってみたくなった。

しかし長男が一番仕事の調整を必要としたかというとそんなことはなく、急な入院が多かったという意味では長女が一番調整を必要としたし、ここに来てこれまで一番手がかからなかった次男が想定外に通院回数を増やしている。

本来なら家庭も仕事も両方とも調整せずに済めば理想なのかもしれないが、そんな人はいないだろう。

まずは普段からこのnoteでよく書いている長男のケースについて書いてみる。

緊急事態が発生する

長男の小学校時代、学校から緊急連絡が入って飛んで行ったことがあった。なんでも長男が行方不明になったという。

それだけでも只事ではないのに、当時長男は担任とすこぶる相性が悪かったため、遂に自暴自棄になったのではないかと、最悪の事態が頭をよぎった。

学校から連絡を受けたのは夫で(通常なら母親に電話がくるが、緊急だったためだろう)、夫は私に連絡するよりも先に学校に向かっていた。

私はその時会社で、学校に到着した夫から「ドラ(長男)が行方不明」というLINEが送られてきて凍り付いていた。夫に電話してもつながらないし、それから10分ほどして「いた」という連絡が来るまで生きた心地がしなかった。

「良かった、私帰るわ」
「大丈夫、カウンセリング室にいるのを先生が忘れていた」

この日、長男は予定の時間に予定の場所にいただけだった。なのに騒動となり、夫が学校に着いた時には手の空いた先生が総出で探し回っていた。

なお、長男が見つかっても担任は無関心かつ何の反応も示さなかったそうだ。本件、担任の失念により家庭が仕事に穴を開けたように思えてならない。

小6でも所在不明

小6の時にも「所在不明」の電話はあり、この時は私が出社途中だったのを引き返している。

長男はこの頃既に図工室登校をしていたが、それを知らなかった代理の先生が(担任の先生はお休みだった)出欠の確認が取れないと電話をくれたのだった。

自宅を出てから40分くらいは経っていたため心配したが、5分後に無事見つかったとすぐに連絡があった。確か校長先生が「図工室にいるのでは?」と当たりをつけてくださってすぐに見つかったのだったと思う。

学校に出向く回数が多め

長男について顕著な事と言えば学校とのやりとりの多さだろう。小4の時は、校長室に出向いて話し合うことを4、5回はやったし、その都度夫婦で休める日を調整したり、行くにあたって話す内容を考えたり、文書にしたりと、労力も割いた。

以降も、何かと面談が臨時で発生し、学校に足を運ぶ回数は多かった。

学校との電話時間も半端ない

大体15時~18時の間で30分くらいの電話が年に何度もあったと思う。多ければ月に数回か。夫も私も対応しているが、私が対応する割合が高かったとは思う。かかってくることが予めわかっている時は、前もって休み時間を充てたりしていた。

メンタル不調での通院や相談

長男は小4が終わる頃から卒業まで、大学病院に定期的に通っていた。当時のストレスが原因である。

一か月~二か月に一回通っていて、これは全て母親である私が休暇を取って対応した。

また通院に加えて、地域の相談センターに小6から行くようになって、こちらも一か月~二か月に一回通った。こちらは私の在宅勤務日のお昼休憩を充てるなどして対応した。

大学病院も相談センターも小学校を卒業すると同時に終了することになったが、大変お世話になったし、長男の進路について我が子のことのように応援してくださっていた。

学校を休ませる対応

小学校の高学年になってからは、しんどい時や、睡眠を確保したいときは積極的に休ませたのと、校外でのイベントがあればそちらを優先して連れ出したりもしたため、長男は学校を月に3~5回は休んでいたと思う。

基本的には私か夫のどちらかが在宅勤務となるように交代で家にいたが、高学年にもなれば手もかからないため、仕事への影響はなかった。

その他普通に子育てしていたら発生するもの

長男はけがや病気は少ない方だったと思う。予防接種、歯の定期健診などはなるべく週末に対応し、一方、平日しか難しい場合は仕事の調整をつけている。私が対応することが7割、夫が3割としておこうか。

通院に関しては、小6で手にほくろが出来て、これを切除して病理検査するのに、検査、手術、経過観察、抜糸と、日中に私が付き添って連れて行っている。しかも、時間差で2個ほくろができたため、これを2周やっている。

思うこと

職場環境、職種、同僚や上司の考え方、パートナーの仕事の状況、自分の中での理想の生活バランス等によるが、私も夫も子育てしながら働く事が大変だとか、会社で極端に肩身が狭いとか、トレードオフが発生していると悩んでいるわけでもない(厳密にはトレードオフは発生している可能性があるが、それをトレードオフと感じていないと言った方が良いかもしれない)。

この辺は次回以降、長女や次男の場合にも触れながら書いてみたいと思うが、私自身は同僚が同じような状況で休んでもウェルカムだし、同僚の中にはパートナーの体調不良で休暇を取る人もいる(骨折やワクチンの副反応で寝込んでいる等)。最初は私の中にアンコンシャスバイアスがあったからだと思うが斬新に感じてしまったのを覚えている。でも全然ありだったということに気づいたのだった。

次は急な入院を4度やっている長女について書いてみる。