第二次予備校 予備校の派閥を旗揚げするきっかけ。

4月GW講習前の事件。

以前紹介した男子校、女子校、共学編の人達と知り合えたては丁度GWの講習前の頃でした。この頃の授業を紹介しますけど、、

オリエンテーション授業(予備校1年の流れを教える)
クラス分け授業(春期講習と同じ。)
レベルアップテスト(春期講習と同じ。)

となります。高校生3年生になると、授業が早引き出来る日が2日あります。水曜日と土曜日ですね。当時の私立高校はまだ週休二日制では無かったので、月火木金は、午後4時頃~水土は、午後1時頃~から予備校に行きます。

そうすると、予備校には平日4日間は、午後4時~11時近く。水土は、10時間近くいることになります。通う高校よりも長く滞在するので、他校の生徒の方が必然的に仲良くなれました。

ふと見渡すと、あちこちに大きなグループが出来ています。男子校Aのグループと夏休みまでいた複数の女子校の所。男子校Bのグループと男子校Eのグループだったり。

GWが始まる前は、高校も当然忙しくなります。修学旅行や運動会、部活の試合など春は色々とイベントがもり沢山
だからです。

腐れ縁の女子校AにいるYからこんな提案を受けました。

Y「ねぇ、こんだけ学校が沢山いるとさ」

「何がなんだかわからないから、イベサーみたいに」

「集めると楽しくなぁい?」

(なるほど、クラブが予備校に。イベントが放課後になるわけか。)

そこに県境から来ている共学E校のギャルTが来ました。

「ねぇねぇ、こないだブレザー着た他校同士で喧嘩があったんだって。」

「闇雲に、トラブルに巻き込まれたくないよねぇ。」

実は、この頃男子校Aにいる高校デビューのSが男子校Bのメンバー、男子校CのミステリアスなE君と揉め事を起こしたそうです。掲示板を見ていた所に目があったとかくだらない話でした。

S「おい、俺をさっきから見てたよなぁ。」

「俺は、AのSってもんだ。名前を教えろや。」

E「なんだ、お前?その制服、A校か。」

「お前なんぞに教える必要ないぜ。」

と押し問答していた所、男子校Bの中心メンバーだったM君がやってきました。日本拳法をしている経験者でもあります。

M「お、喧嘩か。楽しいなぁ。」

とその瞬間、一瞬で、EとSを首根っこを捕まえて壁に叩きつけたのです。E君は、何とか首根っこから手を外しましたがパシリ上がりのSは、ビビってしまい何も出来なくなりました。

E君は、絡まれた方なので被害者なのですが、見た目がトッポイので彼の方が悪そうに見えたそうです。M曰く、Sの方がシャバい感じがしたので、どっちが強いか試したようでした。

M「おい、A高校。お前ら口だけか?」

「C高のお前も、反撃せんのかぁ?」

丁度、喧嘩を見た女子生徒から通報が入り、事務方の若い職員が来て注意したようです。怪我の具合もひどく無かったようで、以前の予備校と同じ喧嘩両成敗でした。

派閥を立ち上げるきっかけ。

この頃は、女子生徒のYが共学編に書いているA~E、女子校D、Eと交流を持ち始めて大勢で集まると誰が誰だかわからなくなるようでした。また、他校の男子校が来ると何がなんだかわからなくなりまして(ブレザーだけで、似たタイプが多い。学ランだとバックでしか見分けがつかない)、酷い時は知らない人同士で30~50名ぐらい集まることに。昼休み、夜休み(午後17時~18時まで休み)の間は、公園や校舎の近くなどで話すことになりました。

まさに人数や名簿など作って把握する必要性があるんですが、一番は治安維持的な意味で他所のグループと揉めないように目を配る必要性があると考えたのです。平和的に落ち着かせる事が目的なんですよね。

特に免疫のない綺麗な中高一貫校の女子生徒は、男子校Bの悪行、男子校Aの高校デビューのSの意気がりなど嫌がっています。特にB校は、ナンパが酷いようで授業が終わると出待ちされたり大変のようでした。私と共学C校にいる1つ上のギャル男のO、同じC校の全日制のYと連携して情報収集することにしました。それぞれの高校の代表者がいるので日頃の挨拶をしつつ、意見交換が出来ます。トラブルなどの予防・回避をすることによって、勉強などに支障きたさない為です。

只、講習だけ、1学期だけ、夏休みだけという限定的な生徒もゾロゾロ来ていました。場面だけの付き合いもあります。女子は、それでも上辺の付き合いは出来るようで、特にトラブルも無く安心感を得ていました。

男子校のメンバーについては、例えば進学校であるD校は、殆どは真面目な生徒でしたけれども、一部の高校入学組のT君などが、段々とうちのメンバーにも絡むようになってきました。ココは、代表者が特におらず高校もマンモス校でしたので、殆どが中高一貫組の真面目な人達。高校入学組も、普通科、特進科、実業系など独立している1つの高校程の大きさなのでした。

つまりパイプになる人間がこの時期はいないのです。

こんな事件がありました。
女子校AのYと男子校GのH君がコミニュティスペースで二人で話していました。H君は、見た目は爽やかなんですが、髪型がギャル男風のパーマをあてているので、チャラく観えるのです。その時、授業が終わったT君がやってきたそうです。

H君は、たまたま自動販売機を見た後に誰か来たのかの意味で彼をチラ見したようでしたが、T君は、目を付けられたと勘違いして絡んだようです。

T「おい、お前H校の制服着ているな。」

「俺のこと今見ただろう?」

H君は、根が真面目なんですが、見た目がチャラいせいでよく絡まれたりするそうです。

Y「え、H君見てないよ。勘違いじゃね?」

T「おい、女いるからって調子こいてると痛い目遭うぞ。」

H君は、当然弁明しましたが、時すでに遅しで、胸ぐらを掴まれてしまいました。

丁度、その時に共学C校のギャル男カップルO、昼間のY君が顔を出しに来ました。

O君の彼女「あれ、ヤバいって助けないと。」

O君「え、どうしたん?」

Y君「喧嘩?何で?」

当然です。普段から知るH君のことを知っていて明らかに被害者だと思ったからです。

T君「おい、今度はギャル男の仲間か。助けに来たのか?」

恐ろしい目で睨みつけられたそうです。

O君「ここは、勉強する所だぞ、手を離してやれよ。」

Y君「H君は何もしてねぇだろ。辞めとけよ。」

二人は、終始冷静だったようです。

T君は、気が済んだのか、二人に地元と高校を聞いてきました。

T「お前ら、地元と高校どこだ。」

O君「俺らはC校の昼と定時だ。地元は、下町○○」

Y君「地元は、○○県。お前は?」

その時に驚愕した表情を見せたT君。すると、H君を開放したそうです。

T「度胸座ってるなとおもったら、俺と同じ下町か。」

「そっちのお前も、○○から来てて気合入ってるな。」

「悪かったな。また、機会あったら話そうぜ。」

颯爽とした二人に対して詫びを入れて立ち去ったと聞きました。

女子校のY「え、何であんな怖い人がココきてんの?」

「あそこ、頭かなりいい所の制服だよね。」

Yは、H君に大丈夫?と声を掛けています。

Y君「あいつ、どっかで見たことあるんだよなぁ。」

O君「あそこのイベントか?警備でいたような気がする。」

二人は、T君をどこかで見たことがあるようです。只、当然相手は制服でいたわけではないので、うる覚えだそうで。

O君「去年の夏のイベントか、どっかのクラブか。」

阿吽の呼吸のようにY君も頷きました。

Y君「俺もそう思った所。」

丁度そこに、学校から直行で来た私が登場です。

(うん?何かお通夜みたいに暗いぞ。)

(YもH君も、びびってるし、O君達も様子がおかしい。)

いつもの楽しいコミュニティスペースではありませんでした。

私「Y、どうしたん?、H君も暗いよ。」

事の顛末は、Y君から聞きました。

(なるほど。とうとうココまでの生徒が出てきたか。)

(しかし、B校ならわかるが、発展クラスにいる男子D校の人は、皆真面目なのに、意外だったな。)

このような経緯によって、派閥を作ることになったのです。




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