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雨の日って何かやる気でない…       それはあなたが弱いからではない!        ー雨天にやる気が落ちるメカニズムを紐解くー

雨の日ってなーんか気が乗らない。やる気がでない。
そんな経験、誰にでも一度はあるのではないでしょうか?

これは自分が弱いから、マイナス思考だから…なんて思っていませんか?
いえいえ、これにもちゃんとした生理学的、栄養学的な「理由」があります。
雨の日に身体ではどんなことが起こっているのか?
それを知っておくと少し気が楽になるかもしれません♪


ということで、本日は全国的にも雨天が多いので
雨の日にやる気がでないメカニズムを紐解いていきたいと思います。


『キーポイントは日光』

雨の日は日光を浴びることが難しいですよね。
空は雨雲で覆われドヨーーーーンとした空気が漂います。
太陽光が晴れの日のように届きません。
※紫外線等は別ですよ。

実はこの「日光を浴びる時間の低下」がメンタルに大なり小なり、影響を及ぼしています。
んなこたぁ、なんとなくわかってるよ。はよ、その理由教えろ。

そんな声が聞こえてきそうです笑
では、なぜ日光を浴びれないとメンタルが落ちるのか?
それは日光と幸せホルモン:セロトニンの関係にあります。



『日光とセロトニン』

私の記事では度々出てくるセロトニンというホルモン。
セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、幸福感や学習能力に深く関わっています。
結論から言うと日光にはセロトニンを分泌を促進する作用があります。
つまり、日光を浴びにくい環境下(雨天や長時間の室内、日焼け止めの繁用など)ではセロトニンの分泌が低下し、気が乗らない、やる気がでないといった症状に陥るというわけです。

セロトニンの働き
【メンタルの安定、安心感、幸福感をもたらす】

→欲求や快楽に関わるドパミンや興奮、闘争に関わるノルアドレナリンなどのホルモンのバランスを調整し、メンタルを安定させる作用があります。
※もちろん、ドパミンやノルアドレナリンも生きる上でとても重要なホルモンですが、過剰だったり、不足すると支障をきたします。
セロトニンも例外ではありません。
どんなものでもやはりバランスが大事です。

【痛みの抑制作用】

【抗ストレス作用】
→恐怖や不安といった感情を司る扁桃体の興奮を抑えることで、安心感や恐怖、不安から来るストレスを緩和してくれます。

【美しい姿勢を保つ】
→セロトニンは運動ニューロンを通して、姿勢筋や抗重力筋にも作用することで姿勢維持にも関与しています。
うつ病の原因として有力視されているのが脳内セロトニンの減少です。
抗うつ薬にも脳内セロトニンを増やすような作用の薬が非常に多いですが、よくよく考えてみるとスッと背筋の伸びたうつの方っていないですよね笑
これもセロトニンが姿勢に関わっているからかもしれませんね。

【食欲コントロール】

などが挙げられます。


セロトニンが分泌されるセロトニン神経は光刺激によって活性化します。
その光刺激は強ければ強いほど、セロトニン神経は活性化し、セロトニン分泌は促進します。
そして、セロトニン分泌には2500~3000ルクス必要と言われています。
一般的な室内灯は500ルクス程度です。
しかし、太陽光(日光)は曇りの日でもなんと10000ルクス!!晴れの日はそれ以上!!!
雨天ではこの恩恵を受けにくくなるわけですから、セロトニン分泌が低下することで
結果、やる気が出なかったり、なんだかうつっぽくなるわけですね。

冬季うつや引きこもりの方がうつっぽくなるのもこれが要因の一つと言えます。


『セロトニンを増やし方』

では、そんな大事なセロトニンを不足させないためにはどうしたらいいのか?
いくつかご紹介します。

▶ セロトニン生成に必要な栄養素を摂る。
・タンパク質(中でもトリプトファンと呼ばれるアミノ酸が原材料となる)
・鉄
・マグネシウム
・ビタミンB6
・葉酸

バナナ、赤身魚(まぐろ等)、レバー、乳製品にはトリプトファンとビタミンB6が多く含まれています。
ただし、カゼインによる腸内環境悪化を気にする方は乳製品の摂りすぎに注意しましょう。
また、豆腐(特に木綿豆腐)にはトリプトファンとマグネシウムが多く含まれています。

▶ 習慣的に日光を浴びる。
日頃から外へ出かけて日光を浴びる習慣があると良いです。
ちなみに雨天では光の強さが1/100程度になると聞いたことがあります。
しかし、雨天時外でも1時間以上外いればセロトニン分泌が促されるそうです。

ポイント
セロトニンは就寝時には分泌されません。
1日を気持ちよく過ごすためにも朝起床後に日光を浴びると良いです。



注意!!)前述したとおりセロトニン分泌には網膜からの光刺激が重要なのでサングラスは控えましょう。また、日焼け止めを頻回使用するとその他の日光の恩恵も受けづらくなるので日焼け止めは適度にしましょう。
また、日光が大事だからといって夏場などは日射病や熱中症には注意しましょう。


▶適度な運動をする。
こちらもやりすぎは問題ですが、心地良いと感じる程度の適度な運動はセロトニン神経を活性化します。
そのため、朝日光を浴びることと合わせると
朝のウォーキングやランニングはとてもオススメ
です☆


▶腸内環境を整える。
セロトニンは幸福ホルモンと呼ばれるだけに
脳内だけのイメージがありますが、実は体内セロトニン中の95%は腸内で生成されます。脳内で作られるセロトニンは5%程度です。
腸内セロトニンが過剰になると下痢などの症状がでるわけですが、腸内セロトニンと脳内セロトニンは働きが別々です。
しかし、セロトニンの材料となる栄養素は結局腸内で吸収されるため、腸内環境を整えることは必須事項と言えます。


▶質の良い睡眠をとる。
セロトニンに限らず、質の良い睡眠は脳の活性化に欠かせません。
長く寝れば良いわけではないので、そこは勘違いしないように!


以上がセロトニンを上手に生成し、分泌させるためのポイントになります。

『雨天→低気圧によって自律神経が乱れる』

雨天では低気圧になることにより、自律神経が乱れる場合があります。
この自律神経の乱れにより、頭痛や肩首の凝りなどの症状が出ることがあります。

瞑想やアロマ、ヨガ、ゆっくり湯船に浸かるなどリラックス出来ることを取り入れると良いです。



ということで、雨天にやる気が出ないメカニズムをお話ししました。
ご自身はもちろん、周りで雨の日ってやる気でねぇ~て方がいたら是非教えてあげてください。

そんな私は今日1日…ずっとパソコンにへばりついて室内に籠っておりました笑


せめてストレッチして、早く寝よッ!!!

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