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血圧下げる薬を3倍量使ってしまった父

人生で一番   “血の気が引いた話 “

両親が認知症の私。
母(80歳)は、薬局で一包化して貰っているので薬管理は安心。


父(90歳)は、
「何を飲まされてるか把握が出来ないから、
 薬局から受け取った薬は、手をつけず袋のまま渡してくれ」と言い、
薬の辞書を片手に、自分が何を飲んでいるかいつも確認している。

今回、貼り薬と、使い方のややこしい目薬が新しく増えたので、
『何の薬なのか』と、『使い方』を、
大きな紙に、油性ペンで、大きく書いて、大きな声で説明して、
事故が起きないように、出来る限りの事をして、父に薬を渡した。

その中に、血圧を下げる【硝酸イソソルビドテープ】があった。

平時の父は、テープと言ったら、ロキソニンテープ。
体中の痛いところに貼りまくっている。
最近は首下がり症候群になり、首が痛くて仕方ないらしく、
いつもシップが首から見えている。

昨日、母の入浴介助のために訪れると、
父の首がチラっと目に入った。
見たことのない透明に薄っすら白文字が書いてあるテープ
【3枚】が貼られていた!?

!!!!!

血圧を下げる薬 【一日 1枚】 の処方 を、【3枚!!!】

砂糖の原料名に詳しい父なので、
『ソルビトール』とは、
じゃがいもやとうもろこしのでん粉を加水分解したブドウ糖と言う知識がある。

名前が確かに似ている
『硝酸イソソルビドテープ』とは、
全身の血管抵抗を減らすことで心臓の負担を軽くする薬。
血圧が下がる薬。


父いわく
「ソルビトールなんか貼ったって効かないと思った」
と、ロキソニンテープ代わりに3枚を首に貼ったそうだ!!!

慌てて全て剥がし、血圧を測ると

80/56

いつもは
190/120  母と接していていつもイライラしている父は
        投薬してもなかなか血圧が安定せず、
        160や170、高い時は190/120になる人が

80/56 !!!

たまたま首から見えていたから気がついたが、
【砂糖で出来たロキソニンテープの兄弟】
と思ってる父は、血圧を下げる薬を毎日大量に貼り続けていただろう。

発見した私は驚きのあまり
めまいがして、目がチカチカ・激しい頭痛・心臓バクバク。

あのまま3倍量を続けていたら
「今朝、お父さんが起きて来なくて、イビキもかいてないんだけど」
と、母から電話が来ていたかもしれない。。。

父には、いい加減薬管理から手を引いて貰いたいが、
全く聞き入れてくれない。。。

私の肝、何回冷やせばいいんだろう。寿命が縮むわ。。。

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