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【発達障害児の親】こんなことで悩んでいませんか?#5~子どもの行動の意味が分からない~

はじめに
 
こんにちは、皆さん。

 発達障害を持つ子どもを育てていると、日々様々な困難に直面することが多いと思います。特に、急に泣き叫ぶなど、激しい行動に戸惑うことも少なくないでしょう。「どうして泣いているの?言わなきゃわからないでしょ」と言うたびに、さらに泣き叫んでしまうこともありますよね。そして、どうしようもなくなって「もう、いい加減にしなさい」と大声を出してしまい自己嫌悪に陥ることも……。こんな日々を送っていませんか?

 私たち親は、子どもの状態を何とかしようと努力しますが、その結果としてついイライラしてしまうこともあります。この気持ちは、どうしようもないと感じることも多いでしょう。しかし、ここで大切なのは「何とかしようとしない」というアプローチです。


1.泣き叫んでもいい場所を確保し、冷静に分析する

 まず、子どもが泣き叫んでいる場合、家の中で静かな部屋や、外出先であれば人混みを避けた静かな場所に移動させましょう。例えば、自宅では子どもが落ち着ける自分の部屋や、リビングの一角に設けたクッションコーナーなどが良いでしょう。公園にいる場合は、人が少ないベンチや木陰に移動するのも一つの方法です。このように、子どもにとって安全で安心できる環境を提供することが第一歩です。

 その後、子どもがなぜ泣き叫んでいるのか、冷静に分析してみることが重要です。例えば、遊び場で突然泣き叫び始めた場合、周囲の音がうるさくて嫌なのかもしれませんし、遊びたかった遊具に近づけなくてフラストレーションを感じたのかもしれません。このように、子どもの行動の背景を冷静に考えることが大切です。

 これは悠長に思えるかもしれませんが、多くの先輩の親御さんたちは、このような積み重ねを通じて、子どもがパニックを起こしても迅速かつさりげなく対応できるようになったのです。

 このように、具体的な対応方法を見つけるための冷静な分析が、次の一歩を踏み出すための鍵となります。

2.行動の「わけ」を見つける

 子どもが泣き叫んだりパニックを起こしたりしたとき、その状況を振り返ってみましょう。子どもは何をしていて、周りの環境はどうだったか、だれがいたか、子どもの様子(言葉やしぐさなど)はどうだったか、また以前どういうときに同じような行動を示したか……。さまざまな角度からその時の状況をとらえ直してみると、例えば以下のような「わけ」が見えてくるかもしれません。

  • いろいろな音が聞こえるのが不快だから、その場から突然走り出してしまった。

  • 黙って手を引かれたとき、どこに連れていかれるかわからなくてかんしゃくを起こした。

 こうして、子どもの行動の意味が見えてきたら、次にどのように対応したらよいのかを考えてみましょう

3.仮説を立てて対処法を考える

 例えば、子どもが遊園地でパニックになったとします。ずっとかかっている音楽が嫌なのかもしれない、不安定な乗り物や高いところが嫌なのかもしれない、ほしいもの・乗りたいものがあったのに、無理に移動させてしまったのかもしれない、寝不足で歩き回ったため、疲れたのかもしれない……。このように、いくつかの仮説を立ててみましょう

 そのうえで、

  • 苦手な音、場所がないかを把握し、それを避けられる所に移動する

  • 何をしたかったのかを確認し、可能ならばその場に戻る

  • 休息をとる

  • 前日しっかりと睡眠をとり、体調を整えておく

 など、具体的な対応法を考えてみてください。

4.親御さん自身の工夫を振り返る

 また、毎日のかかわりの中で親御さんが工夫していることを具体的に書き出してみるのも一つの方法です。例えば、新しい場所に行く際は、ノイズキャンセリングヘッドホンを使うようにし、事前にその場所の写真を見せたり、短いビデオを一緒に見ることで、安心感を持たせ、外出先でパニックになることを減らすことに成功した経験があった場合、それをメモしておきます。

 このように、今までご自身が積み重ねてきた工夫を振り返ることで、その中から何かヒントが見つかるはずです。

5.一歩一歩進んでいく

 発達障害のある子どもとの生活は、確かに長い道のりかもしれません。しかし、一歩一歩着実に進んでいけば、必ず解決の糸口が見えてきます。例えば、毎日少しずつ新しいことに挑戦させることで、子どもが少しずつ自信を持ち始めることがあります。小さな成功体験を積み重ねることで、大きな成果を得ることができます。焦らず、子どもと一緒に成長していきましょう。

最後に
 
この記事が、発達障害を持つ子どもを育てる親御さんたちにとって、少しでも参考になれば幸いです。何かご質問やシェアしたい経験があれば、コメント欄でお知らせください。皆さんの声が、他の親御さんたちの助けになるかもしれません。

 皆さんの毎日が少しでも穏やかでありますように。

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