リーダーの直感力を高める、リーダー必須の○○体験
年度末が近づいて、何かと慌ただしくなってきました。
頭ばっかり使って、疲れるなーっていうことないでしょうか。
リーダーは、アイディアを出したり、直感で決断したり、人の気持ちを察したりする、クリエイティブで感覚的な力が求められます。
しかし、頭が疲れている時は、ヒラメキがなくなったり、決断が鈍くなったり、人に対して鈍感になったり、してしまいます。
そこで今回は、なぜ頭は疲れるのか、それが精神疲労となって生きる力まで損ねてしまうかも知れない、というお話をしてみたいと思います。
脳の仕組み:「脳幹」「大脳辺縁系」「大脳新皮質」
人間の脳には、「脳幹」「大脳辺縁系」「大脳新皮質」という3つの大きな部分があります。
「脳幹」は、呼吸や心拍など、私たちが生きていくために必要な基本的な機能を管理しています。もっとも原始的な部分ですね。
「大脳辺縁系」は、怒りや喜びなどの感情や、食べることや危険から身を守る本能をコントロールしています。本能系です。
「大脳新皮質」は、考えたり、計画を立てたりする「理性」の部分です。
人間が複雑な思考をすることができる理由です。つまり、理屈系ですね。
「脳幹」と「大脳辺縁系」は、生命力や活力の源となっています。
「大脳新皮質」は、合理的な考えや目標を達成するために必要な部分です。
「脳幹・大脳辺縁系」 VS 「大脳新皮質」
わたしたち現代人は、理屈系の「大脳新皮質」を使う頻度が、めちゃくちゃ高くなっています。
「頭でっかち症候群」と言われるのがこの状態で、
生命系や本能系の脳が抑圧されて、理屈系の脳の思考ばかりが忙しく働いている状態
つまり、
大脳新皮質の理屈が、脳幹・大脳辺縁系の本能を凌駕しているのです。
これは、生命力や情動が抑圧されて、ストレスがたまりやすくなった状態で、生きる力が低下してくる原因にもなります。
では、どうすれば、本能系の脳を活性化させて、ストレスを減らし、生きる力を取り戻すことができるのでしょうか。
それには、まず、わたしたちの行動の動機から探っていきましょう。
「内発的動機」と「外発的動機」
わたしたちが、何かをする動機には、大きく分けて二つあります。
「内発的動機」と「外発的動機」です。
「内発的動機」とは、
自分自身の内側から来る動機です。
つまり、「これをやると楽しい」「自分が成長できる」「これが好き」と感じるからその活動をする、というものです。
例えば、好きでサッカーをする、絵を描く、将棋をする、釣りをするなど
ここで大切なのは、外部からの報酬や評価を目指すのではなく、活動自体が楽しいからやるという点です。
「外発的動機」とは、
外部からの報酬や認められることを目的として行動することです。
例えば、
「いい成績を取ればご褒美がもらえる」
「資格試験に合格するために頑張る」
「上司に叱られたくないので目標を達成する」
といった動機です。
こちらは、活動そのものよりも、それを通じて得られる「結果」に価値を置いています。
子供の頃は、やりたいからやる、遊びたいから遊ぶなど、内発的動機で行動していることが多いですが、大人になるとだんだんと外発的動機で動くことが多くなってきます。
しかし、わたしたちは、内発的活動を積極的に行うことで、本能系の脳を活性化することができます。
内発的な動機での活動を増やしていきたいものですよね。
内発的活動をするとある体験が・・
さらに、内発的動機で活動すると、ある体験が引き起こされます。
それは、フロー体験です。
「フロー体験」とは、
「夢中になって、時間を忘れて、 大好きなことをやっている状態」 のことです。
子供のころ遊びに夢中になった、あの感覚です。
わたしたちが本当に楽しんでいるときにこのフロー体験が起こります。
フローの状態になると、頭の中がその活動に完全に集中しているため、悩み事やストレスの原因を一時的に忘れることができます。つまり、フロー体験は心の休息のようなものです。
また、フロー体験は自己効力感を高めることもあります。何かに夢中になって、それを成功させたとき、わたしたちは「自分にはできる!」と感じ、これが自信につながります。この自信は日常生活のストレスに対処する力を強化します。
さらに、フロー体験はポジティブな感情を引き出します。楽しいと感じる活動は、幸福感や満足感をもたらし、ストレスを和らげます。ポジティブな感情はストレスによるネガティブな感情を打ち消し、心身のバランスを整えるのに役立ちます。
このフロー体験は間違いなく本能系の脳を活性化してくれます。
フロー体験をたくさん重ねることで、 生きる力がわいてきます。
まとめ;
理屈系の脳を休めるには、内発的動機に基づく活動で、好きなこと、やりたいことをして、本能系の脳を使えるといいですね。
そして、内発的動機に基づいた活動は、わたしたちをフローの状態へと導き、ストレスを軽減し、生きる力を高める鍵となります。
まさに、遊びに夢中になることは、クリエイティブで感覚的な力を養い、生きる力を得ることができるのです。遊びがリーダーを育ててくれるのですね。
リーダーとしての日々の忙しさの中で、外発的動機に追われがちですが、内発的動機に目を向けることで、ストレスを減らし、生きる力を高めていきたいですね。
さて、何して遊びましょうか〜!!^^
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