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3度のメシより自己否定、そして他者否定

3度のメシより自己否定、そして他者否定。

「あの時、ああしていれば、こうしていれば」

「あの時、ああしてくれていたなら、こうしていてくれたなら」


やりたくもない仕事をして帰って寝るだけの虚しい日常を嘆き、過去を悔やみ、自分や周りを責めてしまう。

自分以外の人がみんな幸せに見えていました。

そんな中、こんな話を聞きました。

以前にMr.Childrenのボーカル桜井和寿さんが小脳梗塞で入院したそうです。その時、自分の作った曲を聴き、

「歌詞に込めたメッセージがまさか自分を励ますことになるとは思っていなかった。」と語っていたそうです。

この話を聞いて私は、良い話だけど自分には関係はないなと思いました。

一方で私は、自己肯定感というものを喉から手が出るほど欲して試行錯誤していました。

自己肯定感。
調子が良い時も悪い時も自分はこれでいい、と心から思える感覚。

当時の私は、それさえ手に入れることが出来たならば、最強メンタルが手に入り、最高の人生が待っていると思っていたのです。

色々試しました。
自分の長所と短所を紙に書き出し
短所を長所に言い換える
その日にあった良かったことを日記に書き出す
両手を広げたポーズをとる
などなど。

YouTubeにある音声動画でアファメーションも行いました。

アファメーションとは、簡単に言うと、ポジティブな言葉を反復して聴くことです。

自分で何かをするというより、ポジティブな言葉を何度も反復して聴き、無意識に刷り込んでいくだけ、という点が自分に合っていました。

ふと思いました。耳からポジティブな言葉を聴くだけでなく、目からもポジティブな言葉を取り入れたら効果倍増ではないか、と。

そこで、ポジティブな言葉を書いたカードを自分で作って、壁に貼り付けることにしました。

私は最高
私は天才
なんとかなる!!
必ずうまくいく!!
などなど

ある時、仕事で疲れがドッと出て落ち込んでしまいました。

普段からポジティブでいようとどんなに心掛けていたとしても、人間、疲れが溜まるとどうしてもネガティブになってしまうものです。

美味しいものを食べて、適当にNetflixを観て、さっさと寝るしかないな、思いました。

そしていつも通り帰宅し、玄関の扉を開け、部屋の電気をつけました。

すると自分が作ったポジティブな言葉が書かれたカードが目に入ってきました。

カードを貼っていたことすらすっかり忘れていました。

その時、シンプルで力強いメッセージにめちゃくちゃ励まされました。

自分で言うのもなんですが、なんだかホッとしたのです。

私はこの時、生まれてはじめて自分が自分に励まされたのです。「これ書いた人めっちゃ良い奴、あ、自分だった」と思いました。

そして「これってミスチルの桜井さんの話と同じじゃないか」とも思いました。

ちなみにそのミスチルの曲とは「any」。タイトルにどんなことがあっても乗り越えていこうという想いが込められているようです。

過去の自分が作ったものに、今の自分が励まされるという体験をした私は、もう過去の自分を否定することなんて出来ないと思いました。

だって、落ち込んだ時に励ましてくれためちゃくちゃ良い奴なんですもん。

落ち込んだ時に、メンタルを回復させる方法は色々あるかと思います。

誰かに話を聞いてもらうとか
ドラマや映画を観るとか
音楽を聴くとか
瞑想とか
運動とか
美味しい物を食べるとか
お酒を飲むとか
趣味に没頭するとかとかとか

過去の自分が今の自分を復活させるというこの体験は、それらの中でも自己肯定感を高める最強の方法なんじゃないか、と思いました。

というわけで、この体験を誰かに是非試して欲しいと思い今回これを書きました。

もし自己肯定感を高めたいと思っている方がいたら、いつか自分を励ますことが出来そうな物を作ってみてください。

もしかしたらそれがあなたの力強い味方になるかもしれません。



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