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子どもの受験に伴走していたときに感じたことについて書きたいと思います。

子どもは、塾のテストや模試の点数に強いこだわりを持っていました。

点数が高いと喜び、悪い点だとうなだれ、機嫌を損ねました。

大人の目からすると、塾の成績は、志望校の合否に関係するものではなく、塾での順位を上げることが塾に通う目的ではないのですから、点数よりも、理解が不十分だったところをしっかり見極めて修正し、自分のものにしていくほうがよっぽど大事。

子どもに何度も説明しましたが、ほとんど聞いてくれませんでした。

そして、テストの点を巡ってもうひとつ気になったのは、自分よりも高い点をとった子(だいたい同じ子でした)がいると悔しがり、その子の方が自分よりも低い点数だと喜んでいたこと。

子どもって、そんなものなんだろうか…。

その時はそう思っていたのですが、最近、自分が今働いている会社で人事異動があって、自分よりも何年も年次が若い人が自分よりも高い職位に抜擢されたことがありました。

「何でアイツが…。オレの方ができるのに…。」

そう思ってしまう自分がいました。

追い抜かされたように感じました。

自分より良い点数だった人をみて悔しさを感じる…。

子どもと同じレベルだと思いました。

考えてみれば、昇進した人は、他の人にはまねできないような仕事で大きな結果を出していました。

当然の結果だったのです。

その人が評価されたからといって自分の評価や価値が下がるわけではないんです。

全く関係ない。

自分が降格になったわけでもない。

そして思ったのは、「その人が成し遂げたことは素晴らしく、評価されてしかるべき」だということと、「自分も同じくらい素晴らしい仕事ができるはず」だということ。

だから焦る必要もないし、妬んだり、羨んだりする必要もない。

他人を批判したり、蔑むのは、「うまくやっている人を引きずり下ろしたい」心理によるものですが、無意識のレベルで「自分の価値は高くない」ことを認めてしまっていると思います。

今おかれた状況で最善を尽くせばいい。

心の平静を取り戻すことができたのは、大きな成果でした。

子どもも変わってくれるといいのですが…。

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