学校に行けなくなった、不登校、高校生中退の皆さんに。ケーススタディ E君

 ある10月の午前中の事でした。
  塾部入学の面談、手続きに来られたお母さんに説明中、ホームスクール生が偶然、入室、彼は挨拶も出来ませんが気遣ってお茶を出してくれました。
怪訝そうなその方に少しだけホームスクールの事を話した所、突然、引きこもり気味の長男の相談をされました。
 中1から始まった不登校傾向を
強い愛情と説得、努力でなんとか進学校に(合格させた事)
 中3からは精神科、心療内科にも通い、3年以上投薬も受けており、高校とも話し合いの結果、最低出席日数を計算しながら今、高3との事でした。午後に彼と再訪して頂きました。
 お母さんには二人で話して観たいので一度、帰ってもらいました。
 成績は偏差値だと40以下、社会科目だけ50位 (真面目でガリ勉、勉強がヘタな人の特徴の1つだと 言えます) 
 これだけ消耗しながら、反発もせず、学校での友人関係、教員に対する信頼関係も良好な様子。
 ただ周りの期待に答えようと頑張っていて、専門学校に通うのが最後の希望と本気の目をして話してくれました。
 非常に愛情深い母、代々続く会計事務所の跡取りを期待する父、祖父達。 悪意のある人、配慮の足りない人達は見当たりません。
 しかし、彼が彼自身で自分を育てるチャンス(周りへの反発、いわゆる思春期) が その隙も与えない深い愛情と
家庭計画のレール上にいるのだろうとは思えました。
 しかし、仮に 原因や遠因が正確に判ったとしても彼が 薬が必要無くなり、元気に、健全に勉強出来ることは別の話です。

 朝の日光には、向精神薬にもあるセロトニンが含まれているそうですが、単に元気を取り戻す手法として、早起きと朝日を浴びて軽い運動は、とても当ホームスクールでは 実績がある生活習慣です。もちろん、毎日の内観と俯瞰をその時間に促さないと効果は浅いものになります。( 難しくて簡単!?です。興味のある方は小田原進学ホームスクールのホームページからアクセスしてください。)
 英語、数学は中1からきっちりやり直しましたが、彼のガリ勉スタイルが役に立ち、恐ろしいほど成績は、急上昇していきました。
 しかし 最も嬉しかったのは、6ヶ月後、薬を医者からもう必要無いと報告してくれた時です。
(自分の、自分の為の、自分の意思による生活、成長、勉強)をいつも、毎日のように、言葉や角度やケーススタディを勉強の合間に話したのが実ったように思えました。
 彼は早稲田大学に合格しましたが、その半年後の9月に直接、アイビーリーグの大学に進学、卒業後、大学院に入り国際公認会計士になりました。

 多くの留学生が、途中でキックアウトされ、日本に帰っていく中、厳しく英文法、話法、語法を指導された事が大変 役に立ち学習の際、英語が言葉の壁にならなかった事、TOEFLで97%、学内1位で(Hey, true American!!)とアメリカ人に言われた時、も゙意気に感じました。(自慢です)  古い言葉ですが母原病、父原病が思い出されるケースでした。( 彼の御両親を問題視しているわけでは有りません。親と一人ひとりの子供たちの相性、組み合わせの妙??としか言えないのではないでしょうか。)

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