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じきはら式☆ベストハンドレッド2023(前編)

さやわか氏が年の瀬、ゲンロンカフェにて開催している狂気のイベント
「さやわか式☆ベストハンドレッド」に多大なる影響を受けて。

↓↓「さやわか式☆ベストハンドレッド2023」↓↓


しか〜し、ぼく「じきはら式☆ベストハンドレッド」は、本家とは少し違う

2023年コンテンツのベスト50とアーカイブコンテンツベスト50
を合わせて足して、つなぎ合わせて。

「じきはら式☆ベストハンドレッド」とさせていただきます!


アーカイブ?そんなん邪道だ!気合いが入っておらん!という感じですが、これがぼくなりのベストハンドレッド、現時点におけるぼくのベストなベストハンドレッドとなっております。

まあとにかく、100のコンテンツに対峙し自分なりのぼくなりの感じ思った事を語る!

それが「じきはら式☆ベストハンドレッド2023」です!

では参りましょう!


第50位 (映画) 『ゴジラ−1.0』 山﨑貴

とにかく、ぼくは2023年に映画館でこの映画を見たぞと言いたかったし、記したかった。


第49位 (雑誌) 『BRUTUS GAME STYLEBOOK 2023 ゲーム、どう楽しんでる?』 マガジンハウス

それぞれのゲームの楽しみ方があって面白かった。自分はどう楽しんでいるのかの振り返るキッカケになった。色々なゲーム、知らなかったゲームの情報も多く載っていて良かった。


第48位 (ゲーム) 『龍が如く7外伝 名を消した男』 SEGA

ベルトスクロールゲームとしてかなり面白いな〜と思いました。この世界ではいまだバブリーで札束が飛び交い、散財出来るぞ!人々のために奔走している主人公を見ているのが「龍が如く」なんだなと改めて思いました。


第47位 (ゲーム) 『Spirittea』 No More Robots

『千と千尋の神隠し』のような、温泉経営ライフシミュレーター。ソロプレイなオーバークックっぽさとラブデリック系のような住民・妖怪とのコミュニケーションが楽しい。


第46位 (アニメ) 『百姓貴族』 TOKYO MX

荒川弘原作エッセイマンガのアニメ化。エピソードの節々にハガレン感があって良い。


第45位 (マンガ) 『犬を送る』 藤原ハル

救済的物語。悲しさ、寂しさを優しく抱くかのような物語。


第44位 (マンガ) 『バカ女26時』 遠野めざ、彩乃浦助

百合逃避行マンガ。現代版テルマ&ルイーズ的なノリが、クラシック映画好きの、ぼくに心地が良い。


第43位 (マンガ) 『発砲美人』 たにかわつかさ

どうしたらいいかわからない男の子のマンガ。極論的に言えば正しさなんてないんだけど、時代は正解、正しさを求めてくる。そんな時代にどうすればいいのか、そんな迷いのマンガ。


第42位 (テレビ) 『SASUKE 第41回大会』 TBSテレビ

SASUKEオリンピック種目へ、世代交代の波、狂気の3rdステージ。山田、長野ら古参プレイヤーは挑戦者から育てる、生み育てる、見守る側へ。いや中堅世代はまだまだ俺たちはやるぜという気概、そしてこれからはぼくたちの時代だという世代のグラデーションの感じが良かった。あのちゃんも出てた。


第41位 (X、Twitter) 阿山カンフーさんの、ドラマ絵シリーズ

鬼気迫る表情が良い。ちょっとホラー、楳図かずおっぽいのかもしれない。


第40位 (マンガ) 『お兄ちゃん、ごめんね。』 ぼんち。


ひきこもりのお兄ちゃんに◯されてしまうマンガ。お兄ちゃんに対して常日頃、加害してしまっているのではないかという自覚のような感覚があり、それが膨らみに膨らんでしまって、◯されてしまうんじゃないかと思い至ってしまったかのような妄想的なマンガ。被害(加害)妄想的で『ルックバック』っぽい読み味。


第39位 (ドラマ) 『時をかけるな、恋人たち』 カンテレ

伊藤万理華のご不満顔が良い。運命というのは恋というのは一種のタイムパラドクス、ファンタジーなんだよという発想が面白かった。元ネタ探しも面白い。


第38位 (映画) 『シン・仮面ライダー』 庵野秀明

はじめての仮面ライダーだったので面白かった。浜辺美波のヒロイン感が凄かった、結構良かった。


第37位 (マンガ) 『深夜徘徊』 桐山

深夜にマスクの下の秘密を見せ合うマンガ。コロナ禍のエロスという感じがして良い。絵柄もさっぱりしていて、良かった。もはやコロナ禍というちょっと懐かしさがある。


第36位 (マンガ) 『3分待ってむぎ先輩』 七路ゆうき

カップラーメンのめくりとマンガのめくりがリンクしていて読んでいて気持ちが良い。読むと腹が減る。百合と実験室の相性が良く、秘密感が出ていて良い。


第35位 (マンガ) 『おじさんがなぜか可愛い。』 水谷みちる

おじかわ。不器用で、時代遅れで、哀愁漂う。ちいかわ時代のダンディズムマンガ。


第34位 (音楽) 『京都ガール』 テツコ

なんか良い。気楽な感じが良い。スイートパンクというジャンルらしい。


第33位 (マンガ) 『聖母の断罪』 亀島潤斗、カズキ

自己反省出来ないヤツらへの復讐劇。私刑、私人逮捕系みたいな感じ、現代版辻斬りみたいなもん。グロテスクさが、やり過ぎな感じがなく、ちょうど良い。デスノ感もあって良い。


第32位 (ゲーム) 『8番出口』 KOTAKE CREATE

プレイしていませんが、配信でクリアまで見守りました。ゲームを見る、見守る=プレイするというのを自分なりに分かった気がして楽しかった。


第31位 (アニメ) 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』

Season1はガンダムを平和利用していこうではないかという雰囲気に満ち満ちていて非常に良かった。会社を企業、さぁ社会を変えていくぞという雰囲気が素晴らしかった。しかしSeason2は結局いつものガンダム。う〜む…。


第30位 (ゲーム) 『Hi-Fi RUSH』 Bethesda

音ゲーアクションアドベンチャー。アメコミのキャラクターがかわいらしくて、かっこよくて良かった。テキトーに連打してても音楽にノッている感じがするのが良い。ノリがギタルマンとかスペースチャンネルっぽいなと思った。


第29位 (マンガ) 『保護者な魔王と子ども勇者』 大沖

異世界転生の変化球。2人の関係性が勇者をたしなめている感じが、シドーをたしなめているドラゴンクエストビルダーズ2の関係性っぽくて面白かった。破壊神=勇者というは『moon』のようなアンチRPGの感じがあって良い。


第28位 (マンガ) 『本草狂!久佐の煎じ薬』 はやしなおと

近未来アニメ化、ドラマ化してそうなマンガ。本草と奔走がかかっている感じで、ヒロインが誰かのために奔走しているのが、読んでいて気持ち良かった。龍が如くの感覚、ベルトスクロールゲームの感覚、ゲーム的な奔走する感覚、身体性が気持ち良い。


第27位 (音楽) 『ちゅ、多様性。』 ano

ポップな大森靖子感。あのちゃんはSASUKEに出たり、色々頑張っている。


第26位 (ゲーム) 『Thirsty Suitors (サースティースーターズ)』Annapurna Interactive

ボリウッドペルソナ風RPG。クドカンの『俺の家の話』っぽかった。インド版俺の家の話、わたしの家の話。ジェットセットラジオ的なパンクなノリとキャラクターが良かった。


第25位 (アニメ) 『葬送のフリーレン』 日本テレビ、東宝

絵柄、雰囲気がテイルズシリーズっぽくて良い。転生はしていないけど、見ている側は異世界に来てフリーレンになっている気分だし、なろう系というかフリーレンになりたい系というか、そもそもゲームってドラクエって誰かになろう系だし、みな異世界転生ものに飽きてしまって普通のファンタジーが心地良くなっているのかなと思った。西遊記、水戸黄門、そしてフリーレンと続く、戦後処理、世直し旅が面白い。


第24位 (X、Twitter) 赤い氷さんの1日1回イラスト

遊戯王とかトレーディングカードのような不気味さがあって良い。売って欲しいぐらい。


第23位 (ゲーム) 『MLB The Show 23』 SIE

好きな配信者さんがやり始めたのでやってみた。英語版しかなかったのでiPadとGoogleレンズで翻訳しながらなんとかプレイ。キャリアモード(野球選手に転生する的なモード)だけしかやっておりませんが。そろそろ日本語版を出してほしいな〜。続編は翻訳されて出て欲しい、大谷効果に期待。


第22位 (ゲーム) 『JUSANT』 Don't Nod

クライミング、ボルダリングゲーム。ICOっぽい雰囲気が心地良い。海底が干上がってしまったところから、どんどんと上へと登っていく、数ある死にゲー風味のイライラな山登りゲームにはない物語性があって、良かったです。


第21位 (マンガ) 『配信アンダーマイコントロール』 畳ゆか

地味男をプロデュースなマンガ。配信に対するポジティブさがあって読んでいて今っぽいなと。何か、何かをはじめてみようかなと思わせる、ポジティブさを感じました。『NEEDY GIRL OVERDOSE』的なマンガ。


第20位 (マンガ) 『ゾンビール』 んろ

爽快感抜群。ソンビとビールの相性の良さよ。リアルディストピアな日本への労いの一杯。


第19位 (マンガ) 『気になっている人が男じゃなかった』 新井すみこ

マスクによって性別判別不可能になるのだというのはSNS的なフラットな性の感覚っぽく、今っぽさがあって良いと思った。デジタルネイティブ世代のサイバーパンク化している現世界の判別不可能なものへの、いずれ性別はどうでもよくなるものへとなっていくのかなという希望のようなものが感じられる。アサシンクリードヴァルハラの主人公的な。


第18位 (ゲーム) 『Dordogne(ドルドーニュ)』 Focus Entertainment

ゴーンホームやフィンチ家系の、家族の謎系ゲームはもうだいぶマンネリ化している印象だが、ジブリ風でグラフィックが印象派っぽくノスタルジックで優しくて良かったです。ぼくなつっぽいのも世代なぼくにちょうど良い感じ。


第17位 (マンガ) 『バタフライ』 くまのぶ

これからなにかをはじめようとする人への、心配りというか気づかいを感じられるマンガ。繭から蝶へ、そんな感じ。


第16位 (YouTube) 『強風オールバック』 Yukopi

前方向=未来から強風が吹き荒れているのが今の時代の感覚なんだなと。映像がゆるくてかわいくて良い。


第15位 (グルメ) 『ふりかけるザクザクわかめ® 韓国風ごま油風味』 リケン

かなり美味しかった。のりのようなわかめのような不思議な食感。しっとりとしたわかめご飯ではなく、食感がしっかりと残ったザクザクなわかめご飯好きにおすすめ出来るかなと思った。


第14位 (スポーツ) 2023年の阪神タイガース

アレよアレよという間に日本一。大谷だ村上だという目立った成績のプレイヤーはいないのだけれど、役割がしっかりしていてチームとしてしっかりと機能していて、見ていて楽しかった。ピッチャーも村上、大竹とサプライズあり、意外性ありで楽しかった。優勝時の道頓堀の警戒度が高すぎな感じがコンプラ時代の今の日本っぽい。


第13位 (音楽) 『笑えない』 PSYQUI、みかん汁

令和、夢も希望もありません、ディストピアな今の感じ、笑えない感じが良い。今の癒し系は代わりに泣いてくれる人を望んでいるのかも。ちいかわとかね。


第12位 (音楽) 『BOOK3』 YOASOBI

YOASOBIイヤーな2023年。InterludeのAwakening (覚醒)、Worship (礼拝)という2曲がめっちゃカッコよかった。目覚めと信仰、これが今の時代か…めっちゃオカルティックで、SFっぽい。


第11位 (音楽) 『眠れない』 MIMiNARI、楠木ともり

ウィスパーボイスがすんごい心地良い。眠れない時に聞くと良さそう。8ビットな感じも良い。ぼくも泣きたいし笑えないので素晴らしく良かった。


第10位 (ゲーム) 『Atomic Heart』 Focus Entertainment、4Divinity

ストーリーがしっかりあるソロプレイ用FPS、バイオショック、フォールアウト系のゲーム。近未来感、シンギュラリティ、ディストピア感のあるグラフィックは綺麗でおどろおどろしくて、めちゃ良かった。テーマがテーマだけに、時代が時代だけにもっと希望というか強いメッセージ性がラストに欲しかった…。そんな希望なんてないのだ、行き着く先はバッドエンドなんだという事なのかも知れないけど。


第9位 (アニメ) 『ゾン100』 毎日放送、TBS

頭空っぽにして見れるディストピアギャグアニメ。GTAのような雰囲気でRPGのパーティー組みながら旅しているみたいで見ていて楽しい。こういうポップなGTAみたいなゲームがやりたいな〜と思った。エンディングテーマ曲、『ハピネス オブ ザ デッド』が大好き。


第8位 (ゲーム) 『Star Field』 Bethesda

数多の星々を訪ね歩き、数多の人々に出会い、数多の人生を知る。めっちゃ多様なゲーム。狂気的なオブジェクト量で圧倒する、THE・AAAゲーム。スカイリムでもなくフォールアウトでもなく、このゲームはスターフィールドなのだという事が感じれて良かった。


第7位 (スポーツ) 2023年のベリンガム

レアル・マドリードの5番はジダンからベリンガムへ。育成に定評のあるドイツのボルシア・ドルトムントからレアル・マドリードに移籍し完全覚醒したMF。感覚的には得点の取れるヴィエラ。すなわち最強。完成度ヤバすぎん?とりあえずサッカー好きにはベリンガムの話をさせておけばいいかなと。あとジローナとハリー・ケーン。


第6位 (スポーツ) WBC決勝 日本vsアメリカ=2023年の大谷翔平

出来過ぎ〜!な物語。大谷翔平のマンガ的な完璧なキャラクターはすごいものがある。グローブ送るとかタイガーマスク、伊達直人みたいだし。怪我なくやってたら今年はどんな成績だったのだろうと何回も妄想している。来年は野手1本の大谷を見れるのが楽しみ。


第5位 (マンガ) 『話せば、わかる』 当麻

被害妄想を幽霊というメタファーを通して、丁寧に描いているマンガ。強迫観念に苦しめられているぼくみたいなやつが読むと、少し気が楽になるのではないかと思った。SNSの被害と加害の妄想というか、傷ついて、傷つけてしまうのではないという不安を和らげてくれる緩衝材みたいなマンガ。絵もおどろおどろしさと可愛さがあって良い。


第4位 (ゲーム) 『パノラマサイト FILE23 本所七不思議』 スクウェア・エニックス

ぼく的2023オカルトブームの火付け役。キャラクターデザイン、イラストが非常に可愛いらしく、多様なバディが出て来て、色々な掛け合いが見れてめっちゃ楽しい!エンタメオカルト!オカルトポップ!ミヲちゃん!ミヲちゃん!サウンドノベル好きにはこういうのがたまらんのよ。


第3位 (アニメ) 『事情を知らない転校生がグイグイくる。』 TOKYO MX


小学校を舞台としているが、会社やコミュニティ、社会に読み替え、置き換えてしまえば、転校生=事情を知らない部外者ということになる。第三者から見た構造へのポジティブな読み替えは、時として膠着した構造をいとも簡単に変質させる。物事の意味は、その時々の人々の解釈によって読み替えられれてしまう。それは人の解釈の可能性、誤読の可能性であるけども、危険性でもある。事情を知らない者、部外者の、外部の読み替えは社会に対する抵抗運動のひとつであり、社会変革の礎となる無限の可能性を秘めている。人は正しさを読み替え続けて、その正しさを担保していく。


第2位 (ゲーム) 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』 任天堂


つなぎ合わせる、リンクする。こんなにもリンクという固有名にゲームプレイをまさしくリンクさせたゼルダはかつてあっただろうか。あったのかもしれないが、ここまで先鋭化させ、わかりやすく表現された記憶がぼくにはない。マインクラフトのモノとモノをつなぎ合わせるという概念をゼルダ的に解釈し、物語に落とし込み、リンクは人々をつなぎ合わせる存在で、そしてプレイヤー自身、あなた自身もリンクなのだ、そんな大きな物語、神話としての完成度が非常に高い。ぼくたちの世界もそんなモノとモノをつなぎ合わせた、つぎはぎだらけの世界で、いとも簡単に壊れてしまう、だからこそ儚く、大切にしなくてはいけないなと、もののあわれのような、今作をプレイしてそう思い、考え、感じました。



第1位 (ゲーム) 『A Space for the Unbound 心に咲く花』 Toge Productions


90年代カルチャーを文学として生きたぼくたち系ゲーム。大事な事を思い出す、思い出したかのようなゲームで、綺麗なくにお君風なドット絵が更にエモーショナルにさせる。誰が自分で、何が自分だったか、迷走、自分探しの物語。ぼくは誰かの心に花を、あの花を咲かせる人になりたかったのだと思い出した。インディーゲームへの賛歌。Mojikenさん素晴らしいゲームをありがとう。



前編(2023年の50ベストコンテンツ)終了!!!



今思うと、2023とアーカイブを混ぜ合わせても良かった気もするが、分けておいた方が見やすいかな。

まあいいでしょう。やりきる事のほうが大事だ。


後編へつづく!


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