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私が創業支援に注力する理由

■創業支援に特化した資金調達に強い会計事務所

私は、会計事務所と会計コンサルの会社をはじめて10年目ですが(2012年12月開業)、そのときに、

創業支援に特化した資金調達に強い会計事務所

として開業しました。
私のキャリアは、会計士補・公認会計士として大手監査法人で6年間、5兆円企業グループの会計監査を中心に、現場主査まで経験しました。
その後3年間、独立系の公認会計士・税理士の先輩が経営しているコンサル会社・税理士法人で、中小零細企業のM&Aや IPOコンサル、税務などを経験し、10年目の時に独立開業しました。

外部からの監査から、企業内部からの税務・コンサルまで、
メガ企業から零細企業まで、

広範囲に仕事を経験をさせてもらったのですが、そんな中、

なぜ私が創業支援に特化したのか、その理由を以下に述べます。

1.独立開業する経営者へのリスペクト

■すっごく怖かった独立開業前

監査法人を退職した時点で、将来的には独立開業を志してはいましたが、独立開業したいと思いながら、独立開業するのがすごく怖かった時期がありました。

・誰か仕事を依頼してくれるのだろうか
・売れなかったら格好悪い
・リスクや責任の矢面に立たされるのは恐ろしい
・生活費(マンションのローンと子供のミルク代)稼げるかなぁ

開業する前は不安だらけでした。
それでも起業家スクールに通って勉強したり、起業仲間を作ったり、ゴルフコンペを主催して士業や経営者の人脈を作ったりして、独立開業するためにもがきながら行動を続けていました。

■経営者への憧れ

その頃出会う経営者、代表取締役って書いた名刺がすっごくかっこよく見えました。先の読めない世の中に、自分の足で立っている「経営者」という存在にとても憧れを抱いていたし、そこに踏み出せていない自分にモジモジしていました。

もちろん会社が大きくなり、従業員を沢山抱え、上場したり、有名になった経営者はもちろんすごいですが、私はまずは開業しただけでその方に対するリスペクトを感じます。そしてどこか、あの時勇気を振り絞って独立開業した時の自分と重ねて、シンパシーを感じてしまいます。

2.創業期を乗り越えることの大変さとやりがい

■3年で半分の会社がなくなる

しかし一方で、経済白書によると、3年で50%の個人事業・会社がなくなっているんだそうです。3年で廃業する会社が50%って、すごく多いと思いませんか!?

■会社がなくなる唯一の理由

会社がなくなる唯一の理由はなんでしょうか。それは、

お金が無くなる

からです。勇気を振り絞って、この世の中に2本足で立った経営者・事業主も、お金がなくなれば、事業を継続できなくなる。それがシンプルなルールです。

特に創業期は、以下の理由などから、当初の計画通りに事業が進まないということがあります。

・予想していたより、売上があがらない(黒字化までに時間がかかる)
・予想していたより、経費がかかる
・予想していなかったトラブルで出費する
・開業時の資金が潤沢ではなく、上記の予想外に対して、対応ができなくなる
・経営者という世界では、1年生、実は世の中そんなに甘くなかった

お金がなくなると事業を継続できなくなるという絶対的なルール下で進められる創業事業の経営なのですが、一体どれだけの人がそのためのお金というものについて、勉強していたり、ちゃんとしたメンターがついていたりするのでしょうか。

営業できてもお金の管理ができなかったり、
知識があったり業務ができても営業できなかったり、
創業メンバーがいても仲違いしてしまいバラバラになってしまったり。。。

経営経験ゼロからの経営者が最初から事業がうまくいくなんて、そもそもそんな簡単なことじゃないと思うんです。その結果が、3年で50%が廃業しているというタフゲームです。

■そんな私もやばかった

そんな私もお金のことは得意だったはずですが、営業経験がなく、売り上げを上げるのにとっても苦労しました。
そんな中、無知ゆえにテレアポから来た無意味な広告投資に手を出したこともありましたし、見積もりの際に弱気になって安く見積もったりして利益が上げられなかったり本当に大変でした。創業融資で調達した300万円も半年ほどで溶けて無くなりました。

金欠になりかけた時期に、運よく創業補助金の支援という仕事と出会い、元々事業計画を作成するのが得意な私は(暇だったこともあり(苦笑))この補助金の獲得を支援しまくって、2014年春には東京の会計事務所で東京の採択を最も多く支援した会計事務所になるくらい成果を出すことができました。この創業補助金獲得支援サービスのヒットによって、私の会社は創業事業を軌道に載せることができ、継続企業としての土台を築くことができました。

このように創業期の苦しみを私自身もほんっとうに体験し、まずはここを突破することが経営者にとっての大きな課題だと感じているんです!

■最も熱くて、最も弱い創業期

なので、私は、その創業期のことを愛を込めて

最も熱くて、最も弱い

と言ってまして(私自身のことです)、このある意味、最も大切なこの時期を本当に支援したいと思っているんです!

だって私も死にそうでしたから!!めちゃくちゃ苦労して勇気出して独立開業して、でもやっぱりわからないこと、経験したことないことも沢山あって、ほんとヤバかったんですから!!(苦笑)

■創業期を乗り越えて、継続企業になる

このことを支援できることは、経営者自身にとって価値のあることと考えています。何より創業するまでの努力や、実際に起業する勇気、そして創業後の努力が報われていくということを実現したい。3年で廃業50%はちょっと多すぎます。
そして、創業事業が継続企業になっていくということは、経営者が需要と雇用を作り出す存在だとすれば、国や世の中全体にとっても、大いに価値のあることだと私は考えています。

3.創業期で土台ができれば、成長期もうまくいく

■とにかくお金

創業期の目標はまず
「継続企業」になることです。

そのために、私は資金調達に強い会計事務所として、
・創業融資の獲得支援
・補助金の獲得支援
・その他助成金や出資の獲得については紹介できる他士業と提携

するなど創業経営者の資金調達面での支援に磨きをかけてきました。

そして、それと同様に大切なことは、お金の使い方を正しく習得してもらうことです。
・事業投資についての考え方、
・役員報酬をいかに設定するか、
・節税や決算についてどう考えるか

などについて、税金を最小にするためではなくて、どうやったら会社の現預金残高が増えるのか(会社が早く大きくなるのか)、ということについて、正しく理解をしてもらいます。中には、先輩経営者さんや他の税理士が言っていることと異なったり、真逆なこともありますが、その点についてどうしたら、会社のお金が増えるのか、財務という視点から正しく理解してもらいます。

■創業期を超えていく顧問先

その結果、弊社では顧問先の95%以上が3年で50%が廃業すると言われる創業期を乗り越えて3年以上事業を継続しています。私たちが行っている財務的な支援が、全体の現預金残高を引き上げているため、継続するにとどまらず、創業1-2年で素晴らしく拡大したり、場合によっては創業数年でバイアウトを達成する顧問先もいらっしゃいます。

■人間も会社も三つ子の魂

そして創業期でしっかりとお金の出入りについての基本的な考え方が出来ていれば、成長期に入っても成長するべきところで大きな成果を上げることができたり、コロナ禍など外部環境が悪い時にもしっかりと耐え忍びマイナスを最低限に抑えることのできる、強い会社になっていきます。コロナ禍でも事業を継続し、場合によっては成長する顧問先を見ていて、今まで以上に会社や事業も創業期が大切だと感じています。

コロナ禍以降も、しっかりやるべきことをやって、国の支援ももらえるものはもらって、耐えるときは耐え、お金を使うべきところに使っていくということができれば、飲食店やエンタメ業のお客様もいますが、しっかりと事業を継続することができています。

■創業期の自分にとって、側にいてほしかった専門家に、私はなりたい

創業前もビビってましたし、創業してからも苦労した自分の体験、そしてそれを切り抜けさせた体験、そこから10年にわたって、創業経営者の事業を継続企業にしていくことを使命にやってきたことによって、創業支援という分野において、数百社の支援経験から得られた事例や知識はかなり蓄積されています。

これからも創業経営者の支援を継続し、経営者の自己実現と、成長期以降に進む会社を増やしていくことで、日本の景気にも貢献できればと思います。
今よりもっと、よりよく支援ができるように、終わりなく精進を続けていきます。

★最後に告知です★

■note社での勉強会で「法人成り」について、お話させていただきます

これまでの創業支援の実績について、世の中からも一定の評価をいただくようになってきており、2020年には「フリーランス六法」(青春出版社)というフリーランスの方向けの税務会計やお金のことと法律のことについて書かれた本の監修をさせていただいたり、最近では、「法人成り」をテーマにセミナーをさせていただく機会がとても多くなってきています。

クラウド会計の最大手のマネーフォワードさんからは「創業支援」「法人成り」という分野についてよくお声がけをいただき主催セミナーでお話させていただいたり、
バーチャルオフィス大手のワンストップビジネスセンターさんでも「法人成り」をテーマにセミナーを提供させていただいたりしています。

そしてこのたび、来る6月15日19時より、note社での「安心創作勉強会」でもお話をさせていただきます。
「クリエイターが知っておきたい会社設立のきほん」を90分で学べる勉強会

すぐに設立じゃなくても、なんとなく気になっている方は一度聞いておくだけで、その後の意思決定に役立つと思います。
張り切ってお話しますので、ぜひ聞きに来てくださいね。

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