夫くんへのお願い

新しい私のスタートにあたって、夫くんにお願いした大切なことについて

お仕事最終日のお昼休みに夫くんから連絡がきた。
「今日、早く上がれそうだからご飯食べにいこっか」

一人で、お仕事人生最終日の打ち上げをするつもりだったのだが、せっかくの提案。私の事を考えてくれていたその時間と気持ちがうれしくて、二人で食事にいくことにした。

ここで、少し、夫くんについてご紹介しておこう。
お仕事のお休みは少な目。ゲームとアニメが大好きで、コロナ自粛期間中も
「オラの生活はかわんね~だ~」(志村けんさんも大好き)
と言っていたインドア派。

おひとり様コンビニご飯生活○十年の後、私と結婚。
面倒なことはやりたくないが、
「家事は女性がやるべきだ」と思っているわけでもない。
ただ単に、女心がことごとく理解できず、「気が利く」から遠いところにいるような人なのだ。


子育て経験のない私。「辛抱」の力をつける機会を与えられたのだと思うように努力した。
「そうだ。急に小学生の親になったと思うようにしよう。」と。


そうやって5年間、我慢し、悩み、最近ようやく理解できた彼の気持ち。
「なっちゃんが笑っていてくれるのが一番いい」と思っていること。
ただし、どうすれば笑ってくれるのかはきちんと理解できていないのが少し残念(笑)

ま、そんな彼なりに、「なっちゃんの最終日、なっちゃんの好きなビストロに行こう」と前々から考えていたのだろう。
これ、小学生だと思えば、上出来なのである。

さて、本題。

美味しい食事とワインを楽しみながら、
この日頂いた山のようなお別れの贈り物や海外オフィスからのビデオレター、抱えきれないほどの花束、大勢に囲まれた記念写真を見ながら・・・
夫くんにこう言った。

私:
「今まで、こんなに沢山の人と関わって、一緒に頑張ればお互いに『お疲れ様』。私がお役にたてるような仕事が出来たら『ありがとう』と言ってもらえる日々を過ごしてきたの。これからは、それを言えるのは夫くんだけになるんだよ」

夫くん:
「あ、そっか~」

私:
「お家を掃除したり、買い物に行ったり、ご飯作ったり。お金がもらえない仕事に転職をするわけ。だから、私が『お帰りなさい。お疲れ様』と言ったら、『ただいま、お疲れ様』って言ってほしい。」

夫くん:
「うん。わかったー。言う!」

というわけで、家事に対する『お疲れ様』をGETしたのであった。


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