【10作品】これに決めた!!おすすめ小説
2023年に読むべきおすすめ小説10作品をご紹介します。どれも素晴らしい作品ですので、ぜひ読んでみてください。
『汝、星のごとく』凪良ゆう(講談社)
2022年本屋大賞受賞作。切なくて美しい恋愛小説。
「流浪の月」は本屋大賞を受賞した作品で、作者の最高傑作と称される小説です。この物語は、愛と人生の複雑な側面に焦点を当てています。
物語は、風光明媚な瀬戸内の島で育った高校生の暁海と、自由奔放な母の恋愛に振り回されながら島に転校してきた櫂の関係を中心に展開します。両者は孤独と欠落を抱えつつも、愛と人生の複雑な道を歩みます。著者はこれまで生きることの自由さと不自由さを描いてきたが、この小説では愛に焦点を当て、まともな人間であることの幻想を問いかけ、自己を生きる重要性を表現しています。
この小説は、愛と人間関係、成長と自己発見について深く掘り下げた感動的な物語として、多くの読者に心に残るでしょう。
『最後の医者は雨上がりの空に君を願う』
この医療ドラマは、医者と患者の関係、人生と死に向き合うテーマに焦点を当てています。
物語の中で、医者の桐子と福原がそれぞれ異なる医療アプローチを取り、患者との接し方について葛藤し、過去の出来事が再び浮かび上がるという展開が描かれます。患者と医者の間で生じる倫理的なジレンマや感情的な葛藤が、物語の中心に据えられています。
このドラマは大きな反響を呼び、新たな展開が期待
『方舟』夕木春央(集英社)
2023年本屋大賞候補作。動物たちの視点から描かれる人間と自然の関係を考えさせられる。
この物語は非常に緊迫感があり、ミステリー要素も強いようですね。
9人のキャラクターが閉じ込められた地下建築内で、誰が犯人なのかを見つけるための心理的な駆け引きと葛藤が物語の中心にあるようです。
生存者の間で「誰か一人を犠牲にすべきかどうか」という道徳的ジレンマが探求されているようですね。
この作品がどのように解決されるのか、読むのが楽しみです。
『月の立つ林で』青山美智子(文藝春秋)
2023年本屋大賞候補作。秘密と新たな世界の探求がテーマ。
この物語では、看護師、芸人、自動車整備士、女子高生、アクセサリー作家といった異なる職業や人生状況にいる登場人物たちの日常生活や悩みが描かれています。
タケトリ・オキナというポッドキャストの登場が、彼らの生活に新たな光をもたらします。
それぞれのキャラクターが、自身の人生に向き合い、ポッドキャストを通じて新たな視点を見つけていく過程が、この物語の中心となっています。
『光のとこにいてね』一穂ミチ(幻冬舎)
2023年本屋大賞候補作。恋人の手紙から始まる新たな人生の物語。
この物語は、古びた団地で出会った二人の登場人物が、異なる背景や状況にもかかわらず、特別な瞬間を共有し、強い絆で結ばれる過程を描いています。
彼らの関係は、運命的で特別なものとして描かれ、一瞬の幸せが永遠の思い出となります。
しかし、運命に挑む彼らの愛には試練も待ち受け、四半世紀にわたる感動的な物語が展開されます。『スモールワールズ』を超える最高傑作として、読者に感動と共感を届けることでしょう。
こんなにも長い余韻を感じて幸せになれる小説があるのか?
タイトルの意味を読んだ後に改めて感動させられる。
これは最後まで読んだ人の作者からの優しいご褒美!!
変な家
謎の覆面作家・雨穴のデビュー作は、読者に多くの謎や不可解な出来事を提供し、その解明を追求するストーリーとして大反響を呼びました。
物語は売れ続け、映画化も決定し、YouTubeでの関連動画も多くの再生回数を記録するなど、注目を集めました。知人が購入を検討している都内の中古一軒家。
開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が存在すると言う。
間取りの謎をたどった先に見たものとは……。
不可解な間取りの真相は!?突如消えた「元住人」は一体何者!?本書で全ての謎が解き明かされる!
普通に見える家には違和感が、、
そしてその違和感が明かされた時に読者の私たちを次々と驚かされ騙されるあなたはこの真相に辿り着く方ができるのか??
『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子(角川文庫)
料理と愛の物語。
第167回芥川賞受賞作のこの小説は、職場で展開される心地よくも微妙な人間関係を巧みに描いています。
主人公の二谷と芦川、そして押尾の三人が、仕事、食べ物、恋愛を通じて織り成す物語。特に食べ物が物語の重要な要素として登場し、キャラクター同士の絡みつきを楽しませてくれます。
人間模様と美食を組み合わせた、食欲をかき立てる読書体験です。
この小説、予想とは全然違ってた。最初の方、何が何だかさっぱりわからなくて、主人公の“わたし”が誰なのかも不明瞭だった。
しかし、読み進めていくうちに、登場人物関係がちょっとずつ明らかになってきたけど、人間関係って実際こんなに複雑なんだよね。
↑現実世界と似た複雑さに共感してでき自分ならこうする。
あーその言葉はかけちゃダメみたいな臨場感がよりリアルに感じられる。
そんな感想が手でくるほどこの本は表紙と違って登場人物を繊細に描かれていて面白い。
『掬えば手には』瀬尾まいこ(文藝春秋)
特殊な能力と心の絆が描かれる。
今日のつらい日も、明日への希望が光り輝いています。
『幸福な食卓』で本屋大賞を受賞した著者が贈る、究極に優しい物語。
主人公、梨木匠は大学生で、ふつうの人の心を読む特殊な能力を持っています。
しかし、それが彼にとっては常に悩みの種でした。中学生の頃に気づいたこの能力が、彼の人生をどう変えていくのか。
そして、彼がバイト先で出会った常盤さんとの交流が、感動と切なさに満ちた物語を紡ぎ出します。誰もが心温まる一冊です。
作中に登場する梨木や大竹さん、友人たちの関係性や背景が物語の中で明らかにされていく様子も、瀬尾さんの作品らしい展開です。
そして、瀬尾さん特有の心地よい文章が読者を引き込むことでしょう。
初めての人が読んだら他の作品も読みたくなる!!
引き込まれて優しい世界に満たされているうちに読話してしまう。
思春期の思い出や感情、成長と友情に寄り添った温かい物語、それがこの作品なんですね。
また一つ素敵な作品に出会えたことが嬉しい。そんな人の感情が鮮やかに描かれた小説です。続きが気になるイチオシ作品。
『栞と嘘の季節』米澤穂信(角川文庫)
中毒事件を追う青春ミステリー。
この小説は、高校の図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門が主人公で、猛毒の栞を巡るミステリーが展開されます。物語が始まるきっかけは、図書室で見つかった押し花の栞で、その中には猛毒のトリカブトが挟まっていました。
ふたりはこの栞の持ち主を捜す中で、校舎裏でトリカブトが栽培されていることを発見します。そして、男性教師が中毒で救急搬送される事件が発生します。
この事件の真相を解明し、次に狙われる可能性がある人物を探すため、堀川と詩門は同学年の女子である瀬野と共に行動します。
物語は嘘や秘密、謎に満ちており、誰が教師を襲撃しようとしたのか、そして次に誰が危険に晒されるのかを解明するために、登場人物たちは真相を追求していきます。
この作品は、直木賞受賞作家の原点とも言える青春ミステリーとして展開されています。
『両手にトカレフ』ブレイディみかこ(集英社文庫)
現実と夢のはざまで揺れる青春物語。
この小説は、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者による作品で、14歳の少女の「世界」を描いています。
物語は寒い冬の朝、14歳のミアが短くなった制服のスカートを穿いて図書館の前に立っているところから始まります。
そこでミアは、カネコフミコの自伝を手に入れます。
フミコは「別の世界」を見ることができる稀有な人物だったという記述があります。
ミアはこの自伝を読み進めるうちに、同級生たちよりもフミコが近くに感じられるようになります。物語は、ミアがフミコとの接触を通じて「世界」について新たな発見をし、心揺さぶる出来事が織り成すものとなっています。
これらの作品が、さまざまなテーマとジャンルで読者を魅了することでしょう。お楽しみください! 😊
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