ただ当たり前だった日

ただ当たり前だった日

ただ当たり前だった日

水曜日、

いつもと違う帰り道

もうあたりは真っ暗冷たい夜

暗いのは怖いけど、

あなたに会える水曜日

電話をすると、光が差し込む車庫

自転車を降りれば、

ほっかほかのおいしいやつ

寒いのが嫌だけど、いやじゃなかったな

だってあなたに会えたから

ただ当たり前だった日

木曜日、

朝は起きるのしんどい

でも、いいアラームと

朝からおいしいやつ

一日分の栄養を蓄えて

ボールみたいに僕は跳ねながら跳びだす

そして針が出会う頃、

僕は嫌々弁当箱を開ける

いやじゃないけど、

ただただ自慢したいだけ

お前になんか幸せはやらないさ

今はわかる

幸せは分けるものなんだね

教えてくれたのは、

ただ当たり前だった日

緊張したあの日

ひとりじゃなかった

あなたがいた

一緒に牛タンを食べた

悲しい時

あなたは一緒に泣いた
悔しいとき

あなたは一緒に泣いた

うれしいとき

あなたは一緒に泣いた。

あなたが死んじゃったとき

僕は一人で泣いた

ただ泣いた

今でも泣いてる

もう理由はないのに

無理やり理由を作って泣いてる

お彼岸の日

あなたの夢を見た

一緒に笑ってた

ぼくはひとりで泣いてた

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