見出し画像

管理職にエゴは必要か

<仕事をする上での私のエゴ>


アルバイト時代、自動車ショールームにあるアトラクションの接客をしていて
給与こそ高くないものの、私は「目の前のお客様を喜ばすこと」に
やりがいを感じて充実しておりました。

当然、1つ1つのアトラクションにマニュアルはあるわけなので
「自分らしく、お客様を喜ばす」ということは難しいものの、
接客業を経験にされた方ならわかると思いますが、色々なお客様が
いらっしゃいます。

そこを事前に気づき満足頂ける様、準備する。
そこにはマニュアルを超えた「気づき」が必要です。
そこで「自分が考えた気づき」で対応し、満足したお客様の笑顔を見れた時は
「私だからこそ、このお客様を喜ばすことができた」という充実感を得られたのです。

<管理者になったらエゴを捨てなきゃいけないのか>


すいません、ちょっと熱くなってしまいました。
何故こんなことを話すかというと、
これが私の仕事のモチベーションだったからです。
それは管理者となった今でも変わりません。

「スタッフ管理やってみないか」
「マネージャーやってみないか」
「チーフマネージャーやってみないか」

本当に幸運な話で上司から仕事の成果を評価いただき
管理者として挑戦してみないかという声をもらう度に
その都度私に不安が付き纏いました。

「管理者になると、お客様を喜ばせることができないのではないか。」
「余計な人間関係とかにも入らないといけない。お客様を喜ばすことだけを考えていたい」

最初はプレイヤー兼管理者という役割でしたので、余りそういう考えに
ならなかったものの、昇進してチーフマネージャーになり、嫌でも
現場から離れざるを得ませんでした。

事務作業ばかりで、会社とクライアントの調整ばかりで、
流石に向いてないというか、給与が少し良くなって、
それっぽい肩書きがついて、正社員になって、他人の見え方としては
良い面はあれど、私のなかでモチベーションは下がっていくばかりでした。

では何故、施設が閉館するまで続けることができたのか。
チーフマネージャーになって4年間、楽しく継続出来ることができたのか。
管理職の楽しさに気づくことができたのか。

<管理者にしかできないエゴを見つけた>

それは、以前からお伝えしていますが
「人を活かすこと」の楽しさに気づいたから。

現場に出て、目の前のお客様を喜ばすことは出来なくなったけど
私がボール(ミッション)を投げて、目の前の後輩たちが自分達でアイデアを考えてサービスとして形にして、お客様が喜び、後輩達がやりがいをもつ顔を
見るのが楽しかったから。

後輩達は自分の個性に気づいていく。
他人に新しい価値を見つける役割は、私にしかできないのでは?
アルバイト時代、「私だからこそ出来る接客」に似た感触でした。

管理職は若者から人気がありません。
気持ちはわかります。

現場には刺激がいっぱいです。
プレイヤーは良くも悪くも「自分ごと」
しかし、管理職になると他人同志のトラブルも「自分ごと」
心理的な負担が大きいのもあります。

だからこそ、管理者を行う人は「エゴ」が必要なのかなと思います。
でないと、後輩や上司、会社、クライアントに支配されてしまう感覚になる。
私にとってそれは「組織を動かす自由」と「後輩の能力を活かし、笑顔を見ること」でした。

勿論そのエゴが、管理者であるあなたのチームや後輩達に悪影響にならないことが
前提ですけどね・・・

管理者であるあなたのエゴはなんですか?

本日も長文ご覧いただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?