メーカールート営業から新規事業開発に転職を使って2年8ヶ月で入った話
A・MANと申します。
最近、各企業で新規事業開発がちょっとしたブームになってきていますよね。
私自身、求人広告営業とヘッドハンターを今の会社で経験をしていますが、「新規事業の人員を強化したいんだよね」という相談がここ数年増えています。
また、前職が食品メーカーだったのですが、新しいカテゴリーの商品開発や会社の買収による新領域への進出などの動きが2018年頃から少しずつ出てきました。
このような会社の特徴として、既存の領域がある程度成熟しており、既存顧客がメインであるため、国内市場のシュリンクに伴い売上がジリ貧となり、次の一手を探している状況にあるのではないかと考えています。
国内向けのtoCがメインの産業などが特に当てはまるのではないでしょうか。
新卒でこのようなメーカーに入った場合、多くの方が営業として配属され、場合によっては地方に飛ばされるなんてことになりがちです。
そんな中、「新規事業に携わってみたい!」と思ってもなかなかチャンスが巡ってこない。
社内公募に出してもなかなか通らない。
私もそのような経験をしました。
そこから2度回の転職を経て、メーカールート営業(年収477万)→求人広告の新規開拓営業(年収420万→600万)→データ会社の新規事業開発(年収700万)へと、年収を上げつつ転身しました。
どのようにしてこの願いを叶えたのか、また、なぜそもそも転職という手段を使ったのかをまとめましたので、新規事業に関わってみたいという方はご一読いただき、一つの参考にしていただけますと幸いです。
●新卒で営業配属へ
私が1社目に選んだ会社は誰もが知る大手食品メーカーでした。
倍率は300倍。厳しい争いを勝ち抜いてきた優秀な同期たちばかり。
文系約20名の採用でしたが、19名が営業配属。
全国へと散らばっていきました。
大手メーカーのため、全国津々浦々に商品が行き届いており、業務は100%ルート営業。
国内の人口減少により、前年の売上の維持がやっとでした。
「もっと新しい領域に切り込むとかしないとヤバくない?」なんて、よく仕事終わりの鳥貴族で他のメーカーの友人とも話したりしていました。
※地方配属だったので同期がおらず、他のメーカーの新卒と友達になりました。メーカーにある独特の風習だと思います。
●新しい領域への参入が始まる
入社して3年程経った頃、「新しい領域へ商品を展開します」と、これまで自分が担当していたカテゴリー意外の商品も売れるようになりました。
私は「これはチャンスだ」と思い、30人ほどいた支店の営業の中で1番早く導入を決めました。
そうすることで目立ち、もしかしたら新規事業の配属への道が拓けるかもしれないと考えたからです。
年に一度の公募にも出し、あとは祈るばかりでした。
●4年目で組織構造に気づいた
しかし、願いは虚しくルート営業からの移動は叶いませんでした。
そもそも、マーケティングや新規事業は人気部署なので、社内でもエース級の社員が配属される場所。
ポッと出の私では太刀打ちできませんでした。
メンバーシップ型の新卒採用では、基本営業に配属され、頭角が出たところで企画やマーケに異動し、管理職として営業現場に戻ってくるのがよくあるパターンでした。
ところがある日、1通の社内のメールに目が留まりました。
「今月の入社者の連絡」
というタイトルのそのメールにはまさに今月中途入社した方の名前と配属部署が書かれていました。
氏名:〇〇
配属:新規事業開発
え?
こういう部署って社内の営業を名を上げたエース級社員しか行けないのでは?
と思いました。
そこで、社内の組織票を検索し、新規事業開発の部署にいる人のプロパーと中途採用の割合を見てみると5:5。
ちなみに営業現場ではプロパー38人に対し、中途採用は2人でした。
また、法務や人事などのコーポレート部門を調べても中途入社割合は50%程度。
なるほど。
コーポレート部門は専門性が高いから外からでも採用可能で、新規事業は新しい風を吹かせたいがために、何らかの経験を持った外部の人間を採用するか。
の、ここで組織構造に気がつきます。
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