エッセイ : 親切という名のおせっかい そっとしておく思いやり 相田みつをさんの名言

僕は相田みつをさんの言葉が好きだ。
座右の銘にしているのが、
やれなかった やらなかった どっちかな
という言葉。
何かが出来なかった時、
本当にそれが出来なかったのか
本当は最後までやり遂げなかっただけではないのか
と自分自身に問うことは大切だと思う。

サラリーマン時代、ドイツに出張に行った時、
ドイツ支社の人たちと食事に行ったのだが、
その時、自分が好きな言葉の話しになった。
僕はこの相田みつをさんの言葉を英語でこう紹介した。
I could not do that or I did not do that.
I wonder which is one.
すると、そこにいたドイツの人たちはみんな
素晴らしい言葉だと絶賛した。
みんな、相田みつをさんとは、どういう人か
と質問して来た。
相田みつをさんの言葉は海外でも通用すると思った

もうひとつ
僕は相田みつをさんの好きな言葉がある。
親切という名のおせっかい そっとしておく思いやり 
という言葉だ。

親切というものは
親切をする側のエゴや自己満足が含まれていることがあると思う。
親切にしてあげてる、という気持ちだ。

誰かが苦しんでいる時
その人を助けてあげたいという気持ちは
誰にでも起こるもの
だが、最終的には
本人が自分で立ち直るしかない。
自分が大切な人が苦しんでいるのを見ているのは 
辛いこと。
だが、本人が立ち直るのを
そっと見守っていることが本当の優しさであり
思いやりであると思う。
その場合、親切はおせっかいになってしまう。

この言葉
本当の優しさとは何か?
ということを問うている言葉だと思う。
誰かに優しくしている、親切にしている
でもそれは
その人に対して本当の優しさなのか?
ただのおせっかいになってはいないのか?
僕にとっては
そんな言葉を自分に突きつけて来る言葉だ。

子育てでもそうだが
大切な人が苦しんでいる時に
殆ど何もせずに
そっとしておくことは辛いこと
だが、辛い思いをしている本人と同じように
自分も辛い思いをすることが
その人への本当の優しさかもしれないと思う。


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