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エッセイ

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どうでもいいような、だけどあるとちょっとウレシい毎日のことです。
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2021年4月の記事一覧

ゴールデンウィークには白い本を

ゴールデンウィークには白い本を

午前中、人は少なくて静かだった。といっても、図書館はいつも静かだ。平日でも休日でも、午前でも午後でも、みんな本ばかり見てる。前回のエッセイで4月17日に本を返しに行くと書いたけれど、インターネットの図書システムから一週間貸し出し延長ができるから、それを操作して24日に返しに行った。

“本屋さんも大好きだけれど、図書館は「富」だから好きだ。”とも書いたけど、図書館の静けさも好きなところのひとつ。あ

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大事なのはひつじのショーンのキーホルダーとか、そういうこと

大事なのはひつじのショーンのキーホルダーとか、そういうこと

 図書館の入り口の石段に座っている女の子が、ストローのついた水筒でお茶を飲んでいた。桜は満開、町は春まっさかり。図書館のカウンターからは、男の子の声が聞こえる。「しがつのじゅうななにちまでかりられるってこと?」と言ってる。返却期限についての話。
 春は、町にいる人たちが鮮明に見える。かたく固まっていた何かが、芽吹くような季節だからなのかな、と思う。

 図書館に来るとほっとする。本屋さんも大好きだ

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