相手が頷く交渉術
どんな場面でも相手より有利に立ち回りたいと思うものだ。
言葉の恐ろしいところは、あらゆるテクニックを使用している事が相手にはバレない事だ。
特に、こちらの要求を相手に受け入れてもらいたい時に言葉のテクニックは非常に強力だ。
今回は、交渉場面に使える言葉のテクニックを解説する。
相手が思わずYESと答える心理術
「ピザって10回言って」というゲームをやった事があるだろうか。
ピザと10回言わせた後に、肘を指差しながら「ここは?」と質問する。
ピザと10回言った後だから、相手は“膝”と答えてしまういうひっかけゲームだ。
ここから分かるのは、人間は同じ言葉を繰り返していると、その後の会話もその言葉に引っ張られるという事だ。
この法則を利用した心理テクニックがYSEセット話法だ。
相手が“YES”と答える会話を続けることで、どんどん相手が“YES”と答えやすくなるというものだ。
例を挙げてみよう。
これは、あなたが相手をデートに誘いたい場面だ。
あなた「今日はとっても天気がいいね」
あいて「そうだね。(YES)いい天気」
あなた「ただ少し暑いよね」
あいて「そうなんだよね。(YES)汗をかいちゃう」
あなた「天気がいいのは嬉しいけど、汗をかいちゃうのは少し嫌だよね」
あいて「ほんとにそう思うよ。(YES)」
あなた「そういえば、最近出来たカフェがあるみたいなんだけど、今度一緒に行こうよ。涼しいみたいだし!」
あいて「それはいいね!(YES)涼しいなら大歓迎だよ!」
ここで注目されるのは、別に会話の中で“YES”という言葉を言わせる必要はないという事だ。
こちらの言葉に相手が肯定してくれればそれでいいのだ。
例なので少し単純化した内容だったが、相手のYESを積み上げれば積み上げるほど効果はあがる。
会話の中でさりげなく相手のYESを勝ち取り、肯定モードにしてしまおう。
そして、重要な場面でこちらの要求を伝える事で、相手からYESをもらう事が出来るのだ。
こちらが頷くと相手も頷く
もう一つ、簡単に導入できる交渉術がある。
それは、あなたが相手へ何かを要求した時に、さりげなく頷く事である
「この書類をお願いしたいんだけどいいかな?」
こう言いながら、少し首を縦に振って頷いてみよう。
こうする事で、相手の無意識へ“YES”というメッセージが届けられる。
これにより、普通にお願いするよりも相手がこちらの要求に応じてくれる可能性があがるのだ。
大袈裟にやりすぎると、相手にバレてしまうので、あくまでもさりげなくという事を覚えておこう。
簡単故に強力なテクニック
会話術や心理術と言うのは、驚くほど簡単で単純なものが多い。
だからこそ、自然な会話の中に溶け込ませる事ができ、相手に気がつかれる事なく影響を与える事ができるのだ。
今回紹介した方法も、今日から取り入れる事ができるものばかりなので、ぜひ実践してほしい。
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