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Patric
2021年1月12日 23:33
「郷土料理 こふじ」2021年1月8日(金)白い山々の稜線の向こう側に、清透な冬の空が果てしなく広がっていた。そこに何かを託するように夢を見た。天と地を分かつ場所へ、風のように、雲のように、幸福を連れ立って旅立つボヘミアンのように。行き交う車が踏み固める雪は、時折白い砂塵のように宙を舞う。それは光を浴びると天使のような輝きを放つも、身を切るような冷酷を刻んだ。何故、外を歩いている
2020年12月28日 17:34
「酒処 ふじりん」2020年11月28日(土)列車の轟音、鄙びた商店街、静かに降り積もる雪。知らない街だというのに、どこか懐かしいくせに、賑わいのないそのどこかに、世界の没落を夢見る不埒な欲求を心の隙間に垣間見る。歳を積み重ねるとは、そんな心象風景の繰り返しなのかもしれない。謎めく小樽を巡る最後の店に入ると、意想外の混み様であった。しかも客層は程々に若々しく、世界の没落など幻想に過