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ナッジ"nudge”の成果…すごいな  (その2)



公平な判断をするための"nudge"

裁判はいかなる場合でも公平で公正でなければならない、が…。
イスラエルで行われた囚人の仮釈放申請の承認率を調べた実験があるのだとか。休憩直後に認められた仮釈放は65%(平均は35%)、休憩直前は0%だったのだという。
(何年に行われた実験なのか、調べましたが今のところ見つけられませんでした)
裁判官本人たちはいたって公平のつもりでも、どれだけ公平公正を目指していても、疲れたら判断が鈍るっていうことなのだ。
人間には注意力や意志力というものはあるが、精神論だけでは維持できない。仮釈放を保留するのは「現状維持」、つまりこれよりは悪くならない状態でいったん保留しておこうということなのかも。

大事なことを判断するときは、疲れていない時間にすること!
これを応用すると、受け入れてほしい依頼があるときは、先方が疲れていない時間帯を選んだり、その時に疲れないような時間を作ること。

謝るときにも使えそう!
仕事でシクったときは、先輩たちの休憩後に謝ろう…(笑)

たった1枚のハエのシールが1億円?

まだまだあるぞナッジのちから!

オランダ、アムステルダム・スキポール空港の男性トイレの話は有名らしいが、これもちょっとすごい!

男性トイレが汚れて仕方がなかったらしい。「トイレをきれいに!」などの張り紙も効果なし。
そこでナッジ!
トイレの便器にハエのシールを1枚くっつけた。的を付けたのだ。
このターゲットマーク、ついつい用を足すとき狙いたくなるのだそう。この心理を利用したところ、清掃費の8割が削減、金額にして1億円の削減につながったのだという。

ハエのシール、1枚である。

知恵だけど、ちっちゃなことから世界を変えるナッジ!
そりゃ、ノーベル賞モノですよね。

参考資料 Udemy はじめての行動経済学 丹羽亮介講師 



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