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空間系もまとめてオーディオ化。Studio One神機能イベントFX~トラック数が大量になっても、アイディア重視。提供楽曲「Twon to Town」を使って解説。

何トラックぐらい使ってますか? とよく聞かれます。
音楽を仕事にしたことがある人ならおわかりでしょう。


答えは

"2トラックの時もあれば200トラックの時もある"

です。

田中潤作編曲ミックスリスト

List Big Cats Creatives 



先日、知り合いの会社が製作するラジオ番組「もっとつながるFM」にテーマ曲を描き下ろしたのですが、この曲は99トラック使いました。注)99トラックが一度になっているわけではありません。


マシンパワー不足でソフト音源を複数立ち上げられないという悩みを散見しますが、いい方法があります。

フリーズトラックではなくシンプルにバウンス(オーディオ化)を使いましょう。元のMIDIリージョンはミュートして、音色を変えてそのままがんがんアイディアをカタチにしてはオーディオ化するの繰り返しです。



どういう意味があるかというと、このやりかたは楽曲中たくさん使いたい(例えばOmnisphierのような)ソフト音源に有効で、インストゥルメントトラックを増やさない、マルチアウトする時間や音色ごとに立ち上げる時間も短縮する。アイディアは新鮮さがとても大事です。とにかく思いついたフレーズを最短で録音していくことが大事です。サンレコの連載でも同じような記事を書いたことがありますが....

後戻りできないではないか!  という方のために、いい方法があります。
オーディオ化したトラック名にプリセット名(カスタマイズした場合は保存した音色名)にするのです。これで後戻りできますね (基本はしない) 
上の動画で確認してみてください。



オーディオの場合も同じ要領で書き出していくのですが、少し違うのがイベントFXを使っているというところです。もしお使いのDAWが Studio Oneであればおなじみの機能です。リージョンごとにエフェクトを(複数も可)挿してオーディオ化する機能です。イベントFXいついてはいつでもリコールできます。

これを利用して空間系(リバーブやディレイ)を直接インサートして一緒にオーディオ化してみてください。リリースをリージョンの長さで管理することで、響きのリリースが現代的な手触りを簡単に作れてしまいます。(例えば深いリバーブがかかっているのにスっと消える) この質感をオートメーションやパラメータでやるのはとてもほぼ不可能に近いのではないでしょうか。


他のDAWや、センドで送っている場合はトラックをソロにしてバウンスするか、送り先のAUXをオーディオ化してしまうと同じ効果が得られます。このやり方は同じ楽器の音色違いでトラック分けたり、オートメーションを書かなくていいので、無駄にトラックが増えなくてすみます。がしがしアイディアをカタチにできてどんなトラック数になっても怖くないですね。

このメソッドや楽曲を気に入ってくださった方のために提供楽曲「Twon to Town」のマルチオーディオファイル99トラ分とStudio Oneのセッションファイルを有料スペースで公開します。ほぼすべてのトラックをこのような処理で作っているので、よろしければご覧になってください。


※ここからは有料スペースです。

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