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知識ゼロでも大丈夫! 「芸術の秋」をもっと楽しむための3冊

やってまいりました、芸術の秋。絵画、音楽、映画、演劇といった芸術をより深く楽しむには、本で学ぶのが一番です。ここでは知識ゼロの初心者でもとっつきやすい「入門本」をご紹介。秋の夜長にゆったりと、芸術の世界を味わってみてください。

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①なぜ日本人はモネが好きなのか?

01モネ (1)

たゆたえども沈まず』などで知られる人気小説家、原田マハさん。先日、『美しき愚かものたちのタブロー』が直木賞候補に選ばれたことでも話題になりました。

そんな原田さんが心から愛するのが、クロード・モネ。ルノワール、ゴッホ、セザンヌらと並ぶ、印象派を代表する画家です。『モネのあしあと』では、モネのミステリアスな人生と印象派の潮流を、原田さんが徹底解説。なぜ日本人にモネが人気なのか、その納得の理由もわかります。

電子書籍版では図版がカラーになり、よりパワーアップ。続編『ゴッホのあしあと』とあわせてお楽しみください。

②クラシック初心者にぴったりの本

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絵画の次は「音楽」です。少しとっつきにくいイメージのあるクラシック。知識ゼロの初心者にぴったりなのが、この『人生が深まるクラシック音楽入門』です。

著者は作曲家・指揮者の伊東乾さん。クラシックを知りつくした著者が、西洋音楽の歴史、楽器とホールの秘密、名指揮者・演奏家の素顔など、クラシックの「いろは」をやさしく解説しています。

巻末には、著者おすすめの「名曲リスト」も。クラシックを聴きながら、秋の夜長に読書を楽しむのもよいかもしれません。

③あのベストセラーがまさかの合体

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最後はちょっと変わった本を。ドイツ文学者・中野京子先生の『怖い絵』と、早川いくをさんの『へんないきもの』。この二大ベストセラーが、まさかの合体を果たしました。

アルチンボルドの魚、ルーベンスのオオカミ、クラナッハのミツバチ、ペルッツィのカニ……。『怖いへんないきものの絵』は、不気味でちょっと笑える名画の謎に迫った一冊です。

中野先生と早川さんの会話形式で書かれているので、スラスラ読むことができます。そして、「絵画にはこんな見方もあるんだ!」と、芸術の持つ自由さに気づかせてもくれます。

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芸術の世界は奥深く、ときには迷ってしまうことも、そんなときは、「本」という水先案内人が頼りになります。賢く利用して、「芸術の秋」を満喫してください。


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