[UFC] 平良達郎3連勝なるか?
UFC Fight Night218でUFC3戦目を迎える平良達郎は連勝記録を伸ばすことが出来るだろうか。
相手はコンテンダーシリーズで勝利を収め、契約を勝ち取ったタフなファイターのヘスス・アギラーだ。
戦績は8勝1敗。プロになってから黒星を喫したのは1度だけという猛者である。
闘争心剥き出しのアグレシッブなファイトスタイルを持つアギラーはテイクダウンを一つの武器としていて、これまでに6つの一本勝ちを収めている。
ビッグヒットを狙う強打で前進し、上の打撃を警戒させてからタックルに入りテイクダウンを狙う形を得意としている。
ただ仮にテイクダウンが取れなかったとしても殴り合い上等でスタンド勝負を仕掛けてくるため、気持ちで引いてしまったら一気に飲み込まれてしまうだろう。
またアギラーはグランド時の上の取り合いやケージ際でのテイクダウンの奪い合いなど、スクランブルの場面からギロチンを取ることも得意な攻撃の一つとしていて、組み勝負で躍起になった相手をカウンターのギロチンで仕留めるという強かさも持っている。
ランカー戦に挑むための試金石
現在UFC2連勝中の平良達郎は今回改めてそのポテンシャルをUFCから試されることになる。
今回の相手はまさに海外選手らしい強力なメキシカン。パワフルでタフな選手であり、持っているスキルを含めて考えてもこれまで以上に危険なファイターであることが分かる。
このタイプだったらどうする?といった具合でUFCは平良達郎に新たな選手を当てがってくる。
アギラーはフライの中では体に厚みがある方で、一目でパワーがある選手だと分かる。
危険を冒さずに倒せるようなタイプではない圧力のある選手を平良達郎がどう攻略するのか、その結果と内容によっては次戦でランカー戦のマッチメイクが行われる可能性も生まれてくるかもしれない。
海外の圧力を押し返せるか?
アギラーは家族のため自分の夢のために勝利を渇望するハングリーさを持った気持ちの強いファイターである。
なので平良が仮にラウンドで優勢を取っていたとしても気持ちの部分で飲まれてしまうと一気に形成を持っていかれる可能性がある。
勝利を意識し始めて消極的になろうものならアギラーは逆転の一手を全力で打ってくるだろう。
なので戦術に嵌め込み明確なダメージを負わせることで逆襲するための体力を削っておく必要がある。
アギラーに対して平良の方がサイズがあるのでリーチの有利を活かしてジャブを突きながら前進を止め、強引にタックルに入って来たところに膝を合わせるなどして相手のスタイルを逆手に取りながら、上手くいかない感を抱かせることで主導権を握りダメージを蓄積させながらストレスを与えていくことが出来る。
すると気持ちを上向かせるための燃料を徐々に失うことになるので、効果的に勢いとスタミナを奪っていくことが出来るのではないかと思う。
要所要所の丁寧さや技術の成熟度という面に関しては平良の方が優れているように見えるので、大胆が故に起こるミスをしっかり突くことが出来ればフィニッシュを狙うことも可能だろう。
上手く戦う相手をガチャガチャした流れに引き込んでくる強引な選手を相手にしても変わらずに勝利できるという新たな実力の証明を平良は改めて行うことが出来るだろうか。
ここでアギラーに勝利すればCS出身者にも負けないというところで、平良はまた一つファイターとしての説得力を手にすることになるだろう。
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