スポマガ

格闘技を中心にスポーツに関する記事を綴ります。

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最近の記事

どうしたアルバジ...

今回のファイトナイトのメインイベントで行われたブランドン・モレノとアミル・アルバジのフライ級トップランカー同士の一戦。 戦前予想としてはアミル・アルバジが3-0で判定勝利を収めると考えていたが、結果はモレノの完勝。 予想していた展開も結果も大きく外れる試合内容となった。 強かったモレノ、その一方で… 序盤からジャブでリズムを作っていったモレノは飛び込みのタイミングを掴み、ボクシングの展開を良い形で築くことに成功しており、カーフに対する反応もしっかりと出来ていた。 な

    • ストロー級の和田竜光に掛かるベルトの期待。

      ONE Championshipを主戦場とする和田竜光は前戦でシェ・ウェイとの戦いを制した後にストロー級への転向を宣言している。 ストロー級は箕輪ひろばや山北渓人といった日本人選手も名を連ねている階級である。 これについて和田本人はフライ級に戦いと思う相手がいなくなったことやフライ級ではほとんど減量という減量をしておらず、そもそもフライ級じゃなくても戦うことが出来る状態にあるという旨の説明をしていた。 また、ストロー級の方がベルトに近づきやすいのではないかという考えも述

      • フライ級タイトル戦線に残るのはどちらか

        UFCフライ級2位のブランドン・モレノと3位のアミル・アルバジが今週末のイベントで対戦する。 モレノは王者であるパントーハとランキング1位のロイバルに敗れて2連敗中となっており、再び王座に挑戦するためにもここで勝って次に繋げていきたいところ。 対するアルバジはUFC5連勝中でUFCでの負けはなく、タイトル挑戦権を有していたが、怪我によって戦線を離脱したことでその機会を逃してしまった上にランキングも下がってしまっている。 また、アルバジが離脱前にUFCで行った最後の試合は

        • ドジャースがWSを制して世界一に輝く!

          ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースによるワールドシリーズは、チーム一丸となって機能したドジャーズが4勝1敗で勝利し、世界一の栄冠を手にすることになった。 今シーズンからドジャースに加入している大谷翔平と山本由伸は移籍したその年でWS初制覇を達成したことになる。 大谷翔平はレギュラーシーズンで54HR59盗塁を記録し、40-40をも超える前人未到の50-50を達成するという歴史的な活躍を見せ、チームをポストシーズンへと導く働きを見せた。 また打点130を記

        どうしたアルバジ...

          日本の団体では収まり切らない大器、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ

          日本MMA団体のRIZINに参戦しているラジャブアリ・シェイドゥラエフは、屈強なファイターを輩出するキルギスの出身であり、カザフスタンやウズベキスタンなどと同様にフィジカルやそれに伴うパワーに優れた強い肉体を持っていることが一つの長所として挙げられる。 それを活かしたハイレベルなグラップリング技術は脅威的な武器となって各団体で猛威を振るっている。 また、それらの選手たちに共通して言えることはMMAファイターとしての嗅覚やファイトIQが高く、戦いの中で効果的な一手を繰り出し

          日本の団体では収まり切らない大器、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ

          バックス3連敗を喫する。

          ボストン・セルティックスに119-108で敗れたバックスはこれで3連敗となった。 ヤニス・アデトクンボとデイミアン・リラードという得点力のある選手を擁しながらも、全体的なバランスを欠くバックスは強力な得点力を活かし切れず、厳しいスタートダッシュとなっている。 ブルズ・ネッツ・セルティックスの3チームとのゲームを10点差以上離される形で敗戦し、上記の主力2選手の得点力だけが目立っているバックスは、ゲームの最後まで強度を維持することが出来ていない印象。 かつての再建チームや

          バックス3連敗を喫する。

          勝者を脅かした敗者

          プレリムカードの個人的ベストバウトであるマテウシュ・レベツキVS.ムフトベク・オロルバイの一戦。 19-2のレベツキと13-1のオロルバイはお互いに経験値が豊富で、とても勝率が高い力強さを持ったファイターだ。 前戦を落としたレベツキは今回の復帰戦で前回の厳しい敗戦を払拭し、再び勢いに乗っていきたいところだが、そこで当てられたのが若きキルギスのファイターであるムフベクト・オロルバイ。 スタミナ・タフネス・パワー・フィジカルと広い範囲で非常に優れているオロルバイは、総合力で

          勝者を脅かした敗者

          時代が移り変わるフェザー級

          UFCフェザー級タイトルマッチで王者イリア・トプリアが挑戦者のマックス・ホロウェイをKOで下して王座の防衛に成功した。 ホロウェイはこれがキャリア初のKO負けとなり、時代の波が新たな1ページを刻み始めていることが分かる。 トプリアはこれでヴォルカノフスキーとホロウェイをKOで沈めたことになるので、現フェザー級で圧倒的な実力を示した王者になったと言えるだろう。 またスタンドのプレッシャーでケージ際まで追い込み、強い打撃をまとめてフィニッシュするという倒し方も共通しており、

          時代が移り変わるフェザー級

          劇的満塁弾でドジャースがWS先勝!

          ドジャースとヤンキースによる頂上決戦がついに開幕し、延長戦の末にドジャースが勝利を収めてWSの第1戦を白星で飾ることに成功した。 ナンバーワンを決定付けるWSは第1戦から白熱した戦いを繰り広げる展開となっている。 レギュラーシーズンではこういった流れの勝負で大谷翔平が素晴らしい活躍を見せてチームを救うこともあったが、このゲームの救世主は大谷ではなかった。 ただ大谷も5打数1安打ながら重要な場面で痛烈なヒットを放ち、貴重な同点のチャンスを作り出すという働きを見せている。

          劇的満塁弾でドジャースがWS先勝!

          井上尚弥の次戦はグットマンで決定。

          12月24日に有明アリーナで開催される井上尚弥VS.サム・グッドマンは武居由樹の防衛戦を含んだダブル世界戦となっている。 今回井上尚弥の対戦相手となったサム・グッドマンは本来なら井上がドヘニー戦を行った時にぶつかる予定だった相手でもある。 WBOとIBFで1位にランクしている無敗の挑戦者は、そんなドヘニー戦を「冴えない」と形容した。 スーパーバンタム級で大き過ぎる存在となった井上尚弥に挑戦していくのだから自身を奮い立たせる為に行った挑発でもあるのだろうが、ドヘニー戦が冴

          井上尚弥の次戦はグットマンで決定。

          相手を出し抜き上手さで勝つ、チャールズ・ジョンソンが4連勝を記録!

          UFCフライ級の一戦でチャールズ・ジョンソンVS.ス・ムダルジが行われ、チャールズ・ジョンソンが判定勝利を収めて4連勝記録する結果となった。 個人的にジョンソンの強みは「インテリジェンスの高さ」だと感じている。 これはMMAファイターになる以前に複数のスポーツで活躍し、様々なタイプの種目を経験して来たという背景も影響しているのではないかと思う。 ジョンソンは工夫や駆け引きといった変化を生み出すアクションを挟むことで劣勢を優勢に変えたり、相手の長所を発揮させないようにする

          相手を出し抜き上手さで勝つ、チャールズ・ジョンソンが4連勝を記録!

          無敗王者の防衛戦。

          UFC308のメインイベントで行われるフェザー級のタイトルマッチ。 挑戦者であるベテラントップファイターのマックス・ホロウェイを迎え討つのは未だ無敗の王者イリア・トプリア。 これは激しいストライキング勝負が展開されることが予想される。 トプリアはホロウェイが試合の終了間際に中央での殴り合いを誘うパフォーマンスを真似て、試合開始と同時に中央での殴り合いをホロウェイに要求するつもりだと語っている。 それに対してホロウェイは、あのパフォーマンスがある種の美学に基づいた意味の

          無敗王者の防衛戦。

          AJ・マッキーは何故ポール・ヒューズに完敗したのか?

          PFL SUPER FIGHTSで行われたAJ・マッキーVS.ポール・ヒューズの一戦は予想外の結果となった。 22-1というレコードを持ち、トップレベルの実力を誇るAJ・マッキーが若手のポール・ヒューズに一方的な試合を展開され、まさかの完敗を喫してしまった。 判定は2-1と割れることにはなったが、AJが自分の試合をさせてもらえなかったことや、求められていた内容と結果の落差を考えると個人的には完敗と言えるのではないかと思う。 ポール・ヒューズのポテンシャルとこれまでの活躍

          AJ・マッキーは何故ポール・ヒューズに完敗したのか?

          [PFL]剛腕で勝負を決めたフランシス・ガヌー

          ヘビー級トーナメントの優勝者であるヘナン・フェレイラと元UFCヘビー級チャンピオンのフランシス・ガヌーがぶつかった頂上決戦はメインイベントに相応しい衝撃を残した。 BellatorとPFLの王者同士の対抗戦でBellatorのライアン・ベイダーを秒殺TKOで下したフェレイラは、その勢いのままにガヌーも倒してPFLのトップに立つことを狙う。 一方のガヌーはボクシング戦で2連敗を喫している上に、MMA戦は長期間行っておらず、フェレイラと比べると不安視される要素が積み重なってい

          [PFL]剛腕で勝負を決めたフランシス・ガヌー

          [PFL]AJ・マッキーVS.ポール・ヒューズ

          エリートMMAファイターであるAJ・マッキー(22-1)が20日開催のPFL SUPER FIGHTSでCage Worriorsのフェザー級チャンピオンにも輝いたポール・ヒューズ(12-1)と対戦する。 元Bellatorフェザー級チャンピオンのAJ・マッキーはBellatorフェザー級タイトルマッチでパトリシオ・ピットブルに僅差の判定で敗れているが、見る人によってはAJが勝っていたとも考えられるような内容であり、キャリア唯一となるその敗戦も明確な遅れを取ったという印象は

          [PFL]AJ・マッキーVS.ポール・ヒューズ

          [PFL]ヘナン・フェレイラが元UFC王者フランシス・ガヌーの首を獲りにいく

          サイズがものを言うヘビー級で、身長203cm・リーチ216cmという大きな武器を持っているヘナン・フェレイラが元UFCヘビー級王者のフランシス・ガヌーと対戦する。 ガヌーと言えば、あの強力なパンチ力。 ミオシッチに強力な打撃をヒットさせるガヌー 当たればタダでは済まない物凄い破壊力を持った一発を放つことが出来るガヌーの打撃は対戦相手に並々ならぬ警戒心を抱かせることになる。 加えてガヌーはミオシッチに敗戦した後、グラップリング面の対応能力を強化し、組みの展開でも強さを発

          [PFL]ヘナン・フェレイラが元UFC王者フランシス・ガヌーの首を獲りにいく