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[NBA] 新シーズンに向けての試運転

オフに各チームが様々な補強を行い、次シーズンに向けての準備をしてきた。

その新チームの試運転が行われるプレシーズンで各チームがそれぞれにチームの状態とパターンの調整・確認を行なっている。

昨シーズンも優勝候補に名を連ね、その強みを失うことなく補強に成功したバックスやサンズにセルティックスはこのプレシーズンで、チームに高いポテンシャルが備わっていることを証明している。

特にアデクンボという止めることの難しいスター選手を擁しながら、リラードという高い得点能力と優秀なクラッチ力を有した選手を獲得することに成功したバックスは、中と外に脅威を配置出来るという恐ろしい力を手に入れた。

また昨シーズン王者ナゲッツのヨキッチを軸にした安定感も健在で、連覇を狙える力がある。

他にも層の厚みを生み出し、ベテランと若手が融合する状態を築いたレイカーズも力強いプレーを見せており、レギュラーシーズンに期待を感じさせるチームの一つになっている。

そしてその中でも個人的に一番注目していたのが、クリス・ポール加入後のウォリアーズがどのような変化を遂げるのかというところだった。

現段階ではプレシーズンということもあって表面的な調子しか伺うことは出来ないけれど、調子は悪くない模様。

ポールがカリーやグリーンの負担軽減に貢献するだろうということと、攻撃パターンを広げてチームの引き出しを増やしてくれるだろうという可能性を感じさせた。

ただ現在のリーグではナゲッツやバックス・セルティックスなどの総合力の高いチームが複数控えているので、ウォリアーズが王朝を復活させられるのかどうかは怪しいところがある。

それでも勝利を手繰り寄せることが出來るカリーがいることに加えて、負傷中のグリーンが復帰することが出来ればウォリアーズの可能性はさらに広がることになる。

そしてそこに若手の成長とポールが加わることで、どのくらいのエネルギーを生み出すことが出来るのか、そこがレギュラーシーズンで一つ注目できるポイントであり、楽しみにしているところでもある。

長い戦いで良い流れを呼び込めるのはどこなのか

若手からベテランまで非常に優秀なタレントが多く在籍する現在のリーグにおいて、「優勝」という結果を手にするためには実力に合わせて多少なりの「運」が必要になってくるのではないかと思っている。

もちろんその可能性を最大限に引き上げるための努力がなされていることが前提ではあるけれど、怪我などの体調からくるアクシデントは気をつけていても避けられないこともある。

特にコンタクトがあるバッスケットボールではその危険性が高い。

そんな危険性と付き合いながら、それぞれのチームは長いシーズンを過ごしていくことになる。

その中で時折見られるのがレギュラーシーズンのほとんどを良い成績で過ごし、プレーオフにも難なく出場を決めたチームが、プレーオフでガクッと調子を落として敗退してしまうケースだ。

その中には怪我による主力の欠場やパフォーマンスの低下が影響していることが多々ある。

その逆パターンもあって、レギュラーシーズンのほとんどで思ったようなパフォーマンスを見せれなかったチームがレギュラーシーズン終盤で覚醒し、勢いそのままにプレーオフでも活躍を見せるパターン。

つまり、レギュラーシーズンでどれだけ良い成績を収めようとも、一番重要なプレーオフでその力を発揮することが出来なければ当然「優勝」に近づくことは出来ないので、状態を上向かせるタイミングも重要になってくるということ。

不足の事態を上手く乗り越えながら、一番良い状態をベストなタイミングで持って来ることが出來るかどうかというところが、チーム力とは別に優勝するために非常に重要な「運」の要素になってくるのではないかと思っている。

ハイレベルで実力が拮抗しているチーム同士でも、アップセットを狙う組み合わせのチームでも、この要素の働き次第で勝敗が大きく変わる可能性がある。

その中で、これから新たなシーズンを迎えるNBAリーグがどんなドラマを紡ぎ、レギュラーシーズン・プレーオフで如何なる結果を生み出すのか。

今年も間違いなく面白いシーズンとなってくると思うので、今から期待と好奇心は高まるばかりである。


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