教員という仕事は私にとって特別だった。「合格」はゴールではなかった。【キャリアについて考えた話】
今回は、教員を退職・転職するか悩んだとき、キャリアについてどのように考えたかを共有します。
※ 今回は自分にとっての振り返りでもあるので、感じたこと・思ったこと多めです。
▼教員退職して1年経ったときのnoteはこちら!
教員からWebライターへ
はじめに私は教員として働くのを辞めて、興味があったフリーランスのWebライターとして働くことを選びました。
▼たくさんの方に読んでいただいたnote「教員を退職してWebライターになった理由」はこちら
最近「元小学校教員Webライター」と表記を変えました。(表記を変えただけ、といったらそれまでだけど)元小学校教員Webライターとして、何かお手伝いできることがあるかもしれないという前向きな気持ちでいます。
そのとき、ふと立ち止まって退職・転職に悩んでいた時のことを振り返ってみました。(現在の活動に関してはこちらの振り返りnoteマガジンへどうぞ!)
今後のキャリアを考えたとき、目的が達成されていたことに気づいた
きっかけはキャリア相談でした。今後のキャリア(教員を辞めるか辞めないか)について考えていたとき、キャリア相談を受けました。(そのキャリア相談は、転職すべきかを決めるものではなくあくまで中立の立場になってアドバイスしますよ、というものでした。)
教員として働くなかで、すでに目的(=教採に合格し正規採用として働くこと)は達成していたことに気づきました。
キャリア相談で聞かれた。何のために働く?目的は?理想は?
「なんのために働いていますか」
-お金のためです。
「仕事の目的はなんですか」
と、問われたときに言葉に詰まりました。私はなんで教員になったんだろう。数年間講師(正規と同じように担任を持つ)として教え、ある時から「教採(教員採用試験)に合格して正規採用になる」が目的になっていました。
話したことをホワイトボードに書き込み、図にして視覚的に分かりやすく整理してくれました。「採用されたということは、もう教員として働く目的は達成していますよね?」との問いにとてもしっくりきました。
「では、どんな働き方が理想ですか」
-健康を第一に、家族を大切にする働き方がしたいです。
心身ともに健康を損なってしまった経験から健康が何よりも大事だと感じていました。これまで通りすべての時間を仕事に注ぐ(さらには拘束される)という働き方はできない、いやしたくない。
家族との時間を大切にしたいと思っていたタイミングでもありました。結婚という出来事も、私にとって大きく作用し考え方が変わっていました。
「せっかく合格したんだから」という呪縛
すでに大きく掲げていた目的は達成していて働く目的がなかったと気づきました。ここのところの2〜3年は気力だけで進んできたようなものでした。
さらに「せっかく合格したんだから」「これからだね」という周りからの言葉が呪文のように自分を縛り付けていきました。今思えば、教採に合格してからは燃え尽きてしまった感覚に近かったのかもしれないと思います。
教員という仕事について、考えたこととずっと考えていたこと
遡れば高校3年生のとき教員になる道を選びました。大学では免許を取るためにたくさん学び、教育実習を経て、小学校の先生として働くことになりました。
「夢」になっていた教員への道
大学受験で思ったような結果が出せず悔しい思いをしました。でも、ここまできたという自負がありました。こんな自分でも先生として慕ってくれる子どもたちがいる。毎月お給料をいただける喜びもありました。
働くうえで、やりがいがすべてなのか?
私が体調を崩してしまう少し前、夫(民間企業に勤めている)と話しキャリア観について違うなと感じていたこと。教員だった私は「やりがい」を強く求めていました。夫は「生活のため」のような現実的な考え方でした。
今思うと、特に「教員」という仕事は夢のように語られることも多いのではないかと思います。私もそう考えていた一人です。
私にとってやりがいとは、喜んでもらえる、授業が分かったと児童に言ってもらえる、ありがとうと保護者に言ってもらえることでした。いいことなのかもしれないけど、やりがいというふんわりとしたもので、包まれてさらに何かに包まれてしまって、ぼんやりとしてしまっていたのかもしれないな、と。
「やりがい」を追い求めしまうのは、数字や売り上げを追い求めるわけではなく、子どもたちの成長など目に見えないものを相手に仕事をする教員だからこそなのだと思います。
教員を退職・転職するか迷っていたときのキャリアの考え方
私がやってよかったキャリアの考え方として
・何のために仕事をするのか?
・目的は?
・理想は?
をまずは考えてみることでした。
何のために仕事をするのか?
教員時代は真っ先に「お金のため」が思い浮かびました。実際、現状を変えようとするのは大変だと、とても分かります。私自身、退職するのはとっても悩みました。家族の理解や協力も必要です。
今はお金のためでもいいです。でも、お金のためだけだといつか心が疲れてしまうときがくると思っています。だから自分なりに「何のために仕事をするのか」を持っておきたいです。
仕事の目的は何か?
「教採に合格し、正規職員になる」という目的を持っていました。これは合格したら達成してしまうのでNG。いま考えればわかるけれど、合格はゴールではないのです。
「Webライターになる」を目的にしてしまっては同じことの繰り返しなので、得意ジャンルをもったライターになりたい、いろんな仕事ができるライターになりたい、って思いを心に持っています。
仕事や生活の理想の形は?
思いつくまま理想を挙げてみることで目指したい方向のヒントになりました。私が投げかけてもらった問いは以下の通りです。
どうせ理想通りにはならないでしょ……と思っていましたが、できるかできないかは置いておいて考えてみるのおすすめです。理想を叶えるためにできることが必ずあるはず。
明日から即実行できるわけではないので、数年、数十年かけて目指していけると思えばなんだかワクワクしてきませんか。
小さな目標を細かく作ると燃え尽き防止になる
私の場合「合格」がゴールになっていました。ゴールを達成したら途方に暮れてしまうことはよくあると思います。目指したい姿をイメージしながら、小さな目標を達成していくと前向きに進めます。
常に先のことを考えていきたいと今は思ってます。楽しそうな人・前向きな人から刺激を受けるのは大事だな~とも感じています。
終わりに。私自身もこれからなんです
何のために仕事をするのか? 目的は? 理想は? と考えると道が見えてくるよという話でした。大きな目標とは別で、小さな目標を細かく作ると燃え尽き防止になると自身の経験から思いました。
最後の最後になりましたが……私自身何か成し遂げたわけではないし、偉そうなことを言える立場ではありません。キャリアについては、いくつになっても悩み、考え、選んでいくんだろうなと思っています。
キャリアに関しては「自分だけで自由に決められないよ」という人も、「やらないといけないことがあり今は無理だよ」という人も、今を一生懸命に生きているのは同じなんじゃないかなと思います。一緒に乗り越えていきましょうね。
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