原石

徒然なるままに。

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【自己紹介】原石です。

おはようございます、こんにちは、あるいはこんばんは。 はじめまして、原石と申します。 「社会の生きづらさを学び、日々考えている」というと、壮大でよくできた人間のように聞こえますが、中身はその辺にいるただの大学生です。 このnoteでは、等身大の疑問を社会に投げつけたり、日常生活を綴ったり、たまには小説を書いてみたり、とにかく「原石」という人間の思っていることを、なんでも、伝えたいときに伝えていきたいと思っています。 「原石」というハンドルネームは、好きな歌の大切なワンフ

    • 【エッセイ】消防設備点検と掃除と私。

      「そういえば今週末、消防設備点検だからね。」 帰宅直後、母から急に告げられた衝撃の事実。でも、次に続く言葉は簡単に想像できた。 「部屋の掃除、しておきなさいよ。」 ため息を吐く私を横目に、母は無情に告げた。 何を隠そう、私は掃除が苦手だ。 生粋の面倒くさがりで、小さい頃から「使ったものを元の場所に置く」という、言葉にすると単純な作業がどうしてもできない。どうしても、「どうせあとでまた使うじゃん?」と思ってしまうのだ。 あまりにも片付けが苦手な私を心配した母は、小学校の保護

      • 【エッセイ】「友情」だって認めてほしい。

        飲み会の定番の話題はいくつかあるけれど、恋愛トークはその中でも鉄板だと思う。 その日、私は付き合いで会社の同期たちとの飲み会に参加していた。 十数人の男女が複数のグループに分かれて話を楽しむなかで、いつの間にか私のいるテーブルでは話の雲行きが怪しくなっていた。 口火を切ったのは、斜め前に座る女の子。 顔にかかった茶色い髪の毛をかき分けながら、なんてことのないように話を始めた。 「あのさ、男女の友情って成立すると思う?」 男女の友情は成立するか問題 会社の同期たちとの飲み

        • 【エッセイ】幼少期と流行の話。

          親譲りの真面目さで、子供の時から読書ばかりしている。 かの有名な『坊ちゃん』みたいな書き出しになってしまったが、これがのちのちに影響を及ぼすなんて、当時の私は思ってもいなかった。 読書が好きだ。 小さい頃から絵本の読み聞かせをしてもらっていたおかげで、小学生の頃にはすっかり活字魔に成長していた。 当時よく読んでいたのは、『黒魔女さんが通る!!』とか、『若おかみは小学生!』とか『パスワード』とか。あとは『怪盗レッド』とか『ドリトル先生』とか。もちろん他にもいろいろ読んだけ

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        【自己紹介】原石です。

          【エッセイ】カテゴライズされるのなんて大っ嫌いだったはずなのに。

          日常生活の中で、私たちは無意識に、また、ときには意識的に、自分や他人をカテゴライズしている。 私は、カテゴライズされるのが嫌いだ。 性格のカテゴライズ 男女や年齢でカテゴライズされるのももちろん気に食わないが、性格でカテゴライズされるのも好きではない。 だけど、周りの人は、「しっかりしていると言えば原石だよね」なんていう。 お気づきだろうか。「原石はしっかりしているよね」と、「しっかりしているといえば原石だよね」の違いに。 前者はいいのだ。「原石」、つまり「私」という

          【エッセイ】カテゴライズされるのなんて大っ嫌いだったはずなのに。

          【エッセイ】逃げ場所をつくったら、気持ちが楽になりました。

          友達がいなかったわけでもいじめられていたわけでもないけれど、なんとなく周りから浮きがちな学生時代を過ごしたことは否定できない。 すくすくと育っていった疎外感から自分を守るために、私は「保健室」という逃げ場所を作った。 「保健室」に救われる。 「保健室」と聞いて、いいイメージを持つ人はそんなにいないだろう。 多くの学生にとって、保健室は病気や怪我をした時に行く場所であったり、健康診断のために行く場所であったりと、普通の学生生活ではあまり縁のない場所だ。 私も昔は例にもれず、

          【エッセイ】逃げ場所をつくったら、気持ちが楽になりました。

          【エッセイ】華の女子大生、「結婚」について考える。

          私には、結婚願望がない。恋人が欲しいと思ったことがないわけではないが、推しで生活が満たされている今ではその思いもあまりない。 「当たり前」の未来 大学の講義やセミナーで意見交換をしていると、たまに違和感を持ってしまう。 「結婚して子供を産みたいから、産休や育休の制度がきちんと整っている会社で働きたいなぁ。」 そのように言う彼女たちを否定したいわけでは全くないし、産休や育休の制度がきちんと整っている会社とそうではない会社だったら、私だってもちろん整っている会社に入りたい。 た

          【エッセイ】華の女子大生、「結婚」について考える。

          【エッセイ】みんなの望む「私」と本当の「私」。「私らしさ」ってどっち?

          幼い頃から、「しっかりしているね」と言われてきた。 それが、のちのち私を縛る呪いになるなんて知らずに。 「しっかりしている」ことで承認欲求を満たした。 先日大掃除をしていたら、幼稚園の頃の連絡帳を偶然見つけた。 ついつい気になって開いてみると、「原石はしっかりしている」と頻繁に書かれていた。そのうえ、当の私は全く覚えていないが、4歳の時に運動会で選手宣誓をやっていたことが記されていた。 分類したりされたりするのは好きじゃないけど、私は典型的なA型長女。わがままを我慢したり

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          【#推し活】「推し活」のすゝめ〜推しができたら人生が豊かになった話〜

          私は、自分が嫌いだ。 それこそ、自分の嫌いなところを書き出せと言われたら、それだけで卒論3本は書けちゃいそうなくらい。世間では、私のような人間のことを「自己肯定感が低いやつ」というらしい。 これは、そんな私が推しと出会って少しずつ人生を豊かにしていく、現在進行形のプロジェクト。 推しとの出会い。 私がいちばん最初の推しと出会ったのは、高校3年生の初夏だった。部活を引退して、熱中しなきゃいけないものが勉強しかなくなったときのこと。 なんとなくニュースを眺めていたら表示さ

          【#推し活】「推し活」のすゝめ〜推しができたら人生が豊かになった話〜

          【エッセイ】私と「渋谷」

          田舎者の私にとって、「渋谷」という街は憧れだった。 テレビっ子だった私は、画面に映るスクランブル交差点を指差して「ママ、私、ここ行ってみたい!」なんて、よく言っていた。 あんなにたくさんの人が一斉に交差点を歩いていることも、彼らが斜めに道路を横断していくことも、私の住む街ではあり得ない光景だったから。 ニュースの天気予報の前に映るたった数秒の、でもものすごく存在感のある景色は、私をすっかり虜にした。 中学生までは、この小さな街が私の世界の全てだった。 遊び場所はたいてい近

          【エッセイ】私と「渋谷」