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#ロケット
宇宙業界の「TSA」って何? : 海外ロケットが日本国内で打ち上がる時代へ
この記事は…はじめに先月、メディアにて下記の報道がありました。
恥ずかしながら私自身 技術保障協定 - Technology Safeguards Agreement (以降 TSA)についての知見があまりなかったのですが、どうやら民間による宇宙ビジネスにも影響を及ぼしそうな香りがぷんぷんとしてきましたので、自分の勉強のためにも本記事でこのTSAについてまとめてみようと思います。
そもそもTS
New Spaceの”収穫期”到来 : 近年 宇宙スタートアップが達成したこと
この記事は…はじめに最近、ますます宇宙関連のニュースを耳にすることが多くなってきたと思いませんか? 少なくとも私個人の感覚としてはそう感じています。
日本中の注目を浴びたSLIMの月面着陸は記憶に新しいですが、(記事執筆時点の直前)2024年2月23日朝(日本時間)にアメリカのスタートアップ企業による「民間初」の月面着陸が達成されました。
このように、これまでの政府による宇宙開発に加えて民間の新
世界のロケット打上げ回数 in 2023 : 宇宙業界のグローバル競争の今がみえる数字
この記事は…はじめにあけましておめでとうございます。
新年を迎えたら気になりますよね、前年の統計(私だけ?)。
そこで今回は世界各国のロケット打上げ回数、中でも宇宙領域での活動に不可欠な、衛星を軌道投入する「軌道上打上げ」に絞ってみていきます。
打上げ回数 in 2023失敗も含む 軌道上打上げの回数を円グラフと表データで示します。
また、データだけですが、”成功した打上げに限った”場合の表
「宇宙空間輸送」がアツい : ” ロケットのその先”の輸送ビジネスの現状
この記事は…はじめに宇宙輸送という単語は現状ほとんどの場合においてロケットを指して使われます。
ですが、一部ではありますがロケットの先の輸送領域も存在しており、私個人としてはここに非常に興味をもっています。
そこで今回の記事は、ロケット自体と比べると比較的新しいこれらを「宇宙空間輸送」と括り、現状についてまとめてみます。
「宇宙空間輸送」って何?「宇宙空間輸送」という単語は今回の記事のためにつ
「宇宙輸送ビジネス」の現在地 : 世界の軌道投入用ロケット比較・分析から
この記事は…はじめに前回記事に引き続き、今月もロケットのお話です。
前回は単純な分類に終始しましたが、正直どの分類軸もロケットのユーザー(ペイロード衛星の持ち主)からするとあまり重要ではなく、実際にユーザーが気にするのは ①打上げ能力 ②コスト ③信頼性(実績)の3点だと思っています。
なので、今回は ①打上げ能力 を主として、ペイロードの軌道投入用途の世界中のロケットを比較することでよりビジ
「ロケット」の分類 : 7つの軸で分けてみよう
この記事は…はじめに宇宙ビジネス(というか宇宙産業全体)において必要不可欠なものがあります。それは「ロケット」です。
データ利用ビジネスといった”単体では”地上で完結できる企業はあれど、それはデータを収集する衛星が宇宙にいるから。つまり、サプライチェーン全体をみれば必ず衛星を宇宙に運ぶロケットが関与してきます。
ロケットの打上げは非常に心揺さぶられる体験で、子供からお年寄りまで楽しめる(と私は思