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雨にも負けて風にも負けて #復職OL

曇っている朝。風が寒く肌は乾燥している。休日の朝が来た。

休職している時は、毎日が休日だったからなんのメリハリもなかったけど、今は違う。金曜日になると、明日何しようかななんて考えたりして。昨日は仕事後にトイレで鼻歌を歌ったり、映画に集中できたり、久しぶりに元気な自分に出会えた気がした。

dodaのTVCMに「働いてわらおう」なんてセリフがあって、そんなの無理だろって突っ込んでいたけど、昨日は働いているということに喜びさえ感じていた。

ただ、仕事後にも先輩からのメールが入っていたりして、気楽に働けてるのはわたしだけなんだ。いずれ、また残業つづきの毎日に戻るのかなとか考えてしまって、現実に引き戻される。

今は仮の生活、現実は違う。もっと厳しくてしんどいものだと思いなおして、鬱な自分に戻っていく。元気な自分と鬱な自分を行ったり来たりしながら、もがいているという感覚だ。

「健康第一」「無理しなくていいよ」って言われるけれど、健康第一って考えたら仕事の飲み会とか行きたくないし、仕事も定時で終わりたい。でも、それでは仕事に支障がでるから、結局無理しなくてはならない世の中になっている。

話は変わって、この前ふとした時に”雨ニモマケズ”の詩を思い出した。小学生の頃に全文を暗唱したのを覚えている。


雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫な体を持ち
欲はなく
決していからず
いつも静かに笑っている


大体この冒頭は大人になっても覚えていて、小さいころにはこんなふつうな人生何が楽しいんだと思っていたが、今はここに書かれていることがいかにふつうじゃなく、難しいものか思い知らされる。



<今のわたし>
雨にも負けて
風にも負けて
雪にも夏の暑さにも弱く
貧弱な心を持ち
だけど欲はあり
些細な事でいかりながら
いつも無理して笑っている



これがわたしだけど、書いてみてすごい人間らしいなって思う。。。笑
客観的にみたらヤバイやつだよな。

ポイントは”欲はある”というところ。以前こんな記事を書いたが、わたしは志は高いから、理想と現実のギャップにとてつもなく絶望を感じてしまう。

ただ、それを治そうとも思わない。これがあるがままの自分で、少し元気になってきた今、これからも自分の可能性を信じていたいし、やりたいことも沢山ある。

これからも宮沢賢治の理想には程遠いけど、人間らしく環境に左右されながらも程よく欲を持ちながら生きていきたいと思う!

相変わらず、友人たちのインスタには、子供の写真や、わたしが見たことのない風景の写真が並ぶ。でもきっとみんな見えない努力をしながらそこに辿り着いているのだろうなんて、思いを馳せて過ごす休日の朝でした。

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